昨年の晩秋に、以前から紅葉の季節に観たいと思っていた、イギリス屈指の紅葉の名所Stourhead ストウヘッドを夫婦で訪れました。風景式庭園の入り口から、湖岸に沿って時計周りに歩いています。
湖の南西端に、古代ギリシャ風の神殿The Pantheonが立っています。
内部はこのようなドーム型になっており、ギリシャ神話の神&女神達の彫像が並んでいます。
説明書の中には、日本語もありました。ここには日本の団体旅行者も訪れると聞きましたが、円安で日本人観光客は一時期に比べめっきり減ったと実感します。
更に湖の南西岸に沿って歩くと、茅葺屋根の小さな田舎家Gothic Cottageが在ります。
勿論中世に建てられた物ではなく、イギリスの一般家庭の庭にも良くある「サマーハウス」のゴシック風豪華版のようです。ストウヘッドの当主は、子供や孫達とここで夏を楽しく過ごしたそうです。
更に歩くと、岩を積み重ねた人工洞窟Grotto グロットが設けられています。
奥にはギリシャ神話の神々の彫像が祀られ、地面は玉石がモザイクのように敷き詰められています。
湖の北端上部には、湖の水源で送水ポンプであるSt. Peter’s Pumpが建てられています。この丘の頂上には、鉄器時代のHillfort 要塞遺跡が在るそうです。敷地内に古代遺跡も含まれるとは、イギリスらしい…!
そして、もう一つのギリシャ風の神殿Temple of Floraが見えて来ました。花の女神フローラを祀る神殿です。
このストウヘッドの紅葉が見事なのは、Japanese mapleと呼ばれるモミジを始め、カナダ・カエデ等の外国の樹木が、湖畔に多く植えられ彩っているからです。正直モミジの美しさは無双で、紅葉自体の素晴らしさでは日本には敵わないと思います。
しかし、いかにもイギリスらしい風景式庭園と建築物、紅葉の調和は、正にここでしか味わえない眺め。
このパラディアン様式の石橋は、その象徴とも言えます。
噂に違わぬ英国を代表する紅葉の名所&景観庭園で、天候も紅葉のタイミングも、本当にここを訪れるのにまたとないない絶好の機会に恵まれました。豪華屋敷には元々余り惹かれませんが、やはりいつかは再びここを訪れ屋敷内を見学し、通行禁止で行けなかったオベリスクの丘も登ってみたいと思います。
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