2025/11/02

二連の前留め連爪ネックレス

 

九月初旬に訪れたアーディングリーのアンティーク・フェアは酷い悪天候で、ほぼ屋内会場しか出店しておらず、午後一時前には全てを見渡し終わり帰る事にしました。最後に最大の屋内会場Abergavennyの中を再び通ってから駐車場に戻ろうと思った矢先、歩くのが不可能な程の豪雨が降り出しました。余りに水量が多く、屋内会場の中にさえ浸水して来る程です。駐車場はそう遠くはありませんが、これでは屋外は一歩も進めないと(何せP太は濡れるのが猫並みに嫌い!)、しばしAbergavennyの中で待機する事にしました。ここにはいつも一つどれでも1ポンドで中古アクセサリーを山積みにして販売しているストールが出店しますが、待っている間、その山を発掘する事にしました。何せネックレス&ペンダント類は複雑怪奇にこんがらがり巨大な玉となり、ブローチの外れたピンがぶすぶす手を刺す為、余程時間と根気がない限り、こう言う売り場は物色出来ません。しかも、ほとんどは壊れた、アンティークやビンテージと呼ぶ程は古くはない、単なる使い古しのジャンク・アクセサリーです。しかし今回は、ちょっと漁っただけで、すぐに魅力的な連爪タイプのビンテージ・ネックレスが幾つか出て来ました。

その中から選んで、最終的に4つネックレスを買いました。この山積みの中に混じっているブローチは、例え爪留めであろうと石の欠けてない物はほとんど無いのに対し、これら連爪ネックレスは、こんな劣悪な環境()の中でさえ、今だ全て石が揃って残っているのがまたスゴイと改めて感心します。

4つの内3つは、一番在り来たりな無色透明のラインストーンのみのネックレスで、その手は既に自分も幾つか持っているし、姉にも何度か送りました。しかし今回の3つは、どれも見逃せない程惹かれるデザインだと思いました。その中でもこれは、真っ先に選んだ珍しいタイプです。

留め具らしき物が見当たらず、しかし被り込みする程は長くないので、一体どうやって着用するのかと一瞬頭を捻りました。

実は前面に嵌め込み式の留め具(クラスプ)があり、ここを外して着用します。其処からフリンジ状になった連爪が伸びていて、ネックレスと言うよりはラリエットに近いかも知れません。

 
ほぼ同じ大きさの無色透明のラインストーンのみで、一見無難で地味なネックレスですが、着脱が簡単な上に合わせる服を余り選ばないので、使い勝手はすこぶる良さそうです。

 

 

 


0 件のコメント: