昨年の秋、我々夫婦にとって定番のアンティークの町Hungerford ハンガーフォードを訪れましたが、其処のアンティーク・モールの一つで、ちょっと珍しい商品を見掛けました。
古いマッチ箱のイラスト部分のコレクションです。切手収集のように専用の台紙に丁寧に挟められ、シート毎に売られています。かつてマッチ箱収集自体は趣味として結構メジャーでしたが、その収集品自体が売られているのを実際に見る機会は、意外と今まで余りありませんでした。
私が子供の頃には既にライターに取って替わられて、マッチ箱を見る機会は少なくなっていました。しかし更に昔は、観光促進目的を始め、実に多くの種類のマッチ箱が、手軽に目に入る身近なアイテムとして出回っていたようです。特に主に飲食店等の商店は、店名や住所、電話番号の印刷された箱に入ったマッチを客に提供し、それは名刺代わりにお店の良い宣伝にもなったようです。
イラストそのものだけではなく、今とは違う印刷技術や紙質も味わい深くて魅力的です。
ソビエト時代の厳ついプロパガンダ的な絵柄も、今となっては興味深く見えます。
ロシアの伝統工芸ホフロマ塗りっぽい柄の物も。
こちらには、ポーランドの民族衣装を描いた物が混じっています。
日本の物も、こうやって見ると東欧物に負けない可愛さと魅力があります。そして今見ても、イギリスの物には余り惹かれない…(苦笑)。
イギリスで日本人の好みに合う可愛いプレゼントを見付けるのは毎回非常に難しい為、一瞬これを好きそうな友達へのXmasプレゼントに加えては…とも考えました。しかし、一つのシートに全て可愛い柄が集まっている訳ではなく、ほとんどは貰って困るような柄なので、しばらく考えて諦め、写真だけを撮りました。
マッチ自体が過去の遺物でとんと見掛けなくなった現在、趣味として収集を続けるのはほとんど不可能なように思います。このコレクションも、今後益々貴重なアイテムとなって行く事でしょう。
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