ここは18世紀以前の古い木組みの建物、しかも何軒かの家屋を無理矢理繋げたような店内で、一際複雑で迷路のような構造になっていました。
一部屋分だけの二階があったりと、段差はやたら多く極めてアンチ・バリアフリー。古い建物では階段が梯子のように狭く急な事が多い為、アンティーク・モール巡りは足腰が丈夫な内に限ります。
また、アンティーク・モールの店内は大抵半端なく暗いので、老眼には応えガッツリ疲れます(笑)。
この場所は、半地下のような一段低い部屋だったと記憶しています。
一体元は何に利用されていたんだろう?? この一段高くなった黒光りする柱の立つ部分は。
作り付けの小さな棚(と言うか壁の窪み)に、ウィリアム・モリスの鮮やかな壁紙が映えます。商品自体は、生憎ちいとも印象に残りませんが(苦笑)。
勿論この店にも、地下室あり。前出の半地下とは離れた場所で、入り口も異なります。広くて入り組んでいてで、ちょっとダンジョン気分を味わえます。
段差に合わせ、絶妙に棚が設置されています。
地下室があれば、屋根裏も売り場になっています。 旧洗面所でも階段下の納戸(ハリー・ポッターの部屋)でも、出来る限り売り場として活用し商品を並べるのがアンティーク・モール流。
ポーランドの木製人形は、何処であろうと記録の為に撮影します。左のは脚が外れちゃっていますね。
グラニー・パッチワーク系にも、つい目が留まります。 これはポンチョになっています。
貝殻を模した、非常に緻密で繊細な彫刻です。値札には1940年代の日本製と書いてありますが、こんな細工は日本でも見た事はないような。 ググってみたら、確かに主に昭和初期頃の日本で、題材は七福神が多く縁起物として作られた、蛤彫刻とか呼ばれる貴重な物だそうです。
この70年代辺りの古惚けたキーホルダーは、メートル寸法とインチやオンス等のインぺリアル寸法の対比表。今はイギリスの学校でもメートル法しか教えないそうですが、大体60歳代より上はインペリアル法しか知らず、また道路標識は相変わらずマイル表示だけなので、このキーホルダーは結構役に立つのではと思いました。
今回のアンティーク・モール巡りで、建物の面白さから、この店が一番印象的だったように思います。
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