一昨年前の一時帰国時のイギリスに戻る一週間前の週末、最後の機会だからと姉夫婦がお出掛けに連れて行ってくれる事になりました。行先は、日帰りで十分行けて観光気分が味わえる奥多摩。ここも独身時代に何度か訪れた事はありましたが、日原鍾乳洞や御岳山とかかなり部分的で、今回は未だ私の行った事のない奥多摩湖方面を目指す事にしました。
が、奥多摩湖への一般的な最短ルートを通りたい姉と、あくまで若い頃にバイクでツーリング仲間と良く行ったルートを通りたい(しかもウロ憶え)義兄とで希望がどんどん食い違って行き、おまけに途中は酷い渋滞に巻き込まれて中々進みませんでした。そもそも始めにコースを話し合うか、少なくともナビを使えば良かったものを…。
東京都も、埼玉県同様に東西に非常に長く奥が深く、東と山深い西では人口密度も風景も激変します。そして奥多摩の古い民家も、秩父同様に個別の家族墓地を敷地内に持っている場合が多く、また山林にソテツが多く生えている事に少し驚きました。
奥多摩に入って来て、まずは昼食を食べる場所を探します。姉の第一希望は卵焼きで有名なお店でしたが、既に駐車場に空きがなく見送り。続いてハンバーグで有名な店を目指しましたが、ここも駐車場の空きがギリギリでした。何せ山間部の狭い谷間なので平地が少なく、駐車場自体が非常に限られています!
専用駐車場から、渓谷に架かる橋を渡って行きます。
橋の上からの渓谷の眺めは、勿論抜群。左に見える建物が、お目当てのレストランのようです。
橋を渡って、更にこんな遊歩道をしばし歩きます。
入り口の古風な木戸が見えて来ました。もしかしたら、かつては旅館だったのかも知れません。
純和風なアプローチの中に、ポップなプラ椅子が並べられているのが可愛くほっこり。ここもメディアで度々取り上げられる人気店のようですが、お昼時間を大分過ぎていたせいか、待つ必要なく席を確保出来ました。
名前を「森の中のお肉レストラン アースガーデン」と言い、このお店もTVの旅行番組で紹介されていたのを丁度見たばかりでした。旅行シーズンだったので、都心部に近い奥多摩や秩父は特に取り上げられていたようです。
が、そのTVで観た時は、正直それ程惹かれた訳ではありませんでした。元々ハンバーグは好きですが、奥多摩に来てわざわざ食べるもんかいな位に思っていたようです。
木を基調とした、二階や半地下のある広い店内です。
自家製ソーセージや調味料、地元食材を売る売店も設置されています。
こんな独特なカプセルトイもあり。姉は、ガチャと百均屋には目がありません。
渓谷に面した、正に半屋内のテラス席に通されました。
水辺の側の森の中だからか、実は蚊が大量に飛んでいるので焦りました。しかし! 未だ産卵期ではないから血が必要なかったのか、刺される事は全くありませんでした。
お肉レストランと言うだけあって、人気メニューはこのようになっております。
飲み物は、私は発酵カシスのソーダを注文しました。どの辺が発酵なのかは分かりませんでしたが、甘酸っぱくて美味でした。
メインは、私と姉は目玉メニューの「奥多摩ハンバーグ」を選びました。私のは、更にプリプリの「天使の海老フライ」追加。まるで、男子高校生みたいな組み合わせだなー。
このハンバーグは豚肉で、熊本県産のストレスフリーで健康的な「宝牧豚」を使用しています(※現在は違うブランド豚を使用しているらしい)。確かにふっくらジューシー&旨味たっぷりで、こんなに大きくとも全く重くなく凄く食べ易いのです。付け合わせの野菜もウレシイ。
ハンバーグには、コールスロー・サラダとライス、味噌汁が付きます。
サラダは、浅漬けのようにさっぱりしていて肉料理にぴったり。イギリスのコールスローみたいに、マヨネーズの海に野菜の端切れが浮いている状態じゃなくて良かった(…日本じゃ絶対在り得ないって)。
義兄は、ハンバーグとブランドA5ランク・ステーキと言う夢の競演セットを注文。P太と同じで、やはり外食ではここぞとばかり肉を食べます。
更に、絶賛お勧めされている、あわび茸のから揚げも注文して皆でシェアする事に。あわび茸とは、ヒラタケやエリンギの近種で、強い香りとアワビのようなコリコリした食感が特徴だそうです。ウィキに寄れば原産地は中国の天山山脈で、日本では僅かに栽培されていて貴重だとか。粒塩が軽く塗してあり、キノコそのもの美味しさをダイレクトに楽しめます。
更に、メルマガ登録特典で、プレミアム奥多摩プリンを味わいました。これも、材料が厳選されていて美味でした。会員は、お誕生月特典とか「徹底的にえこひいきさせて頂きます」とのこと。
お料理は勿論全て美味しくて大満足だったのですが、それ以上に特別なロケーションが強烈に思い出に残っています。もしイギリスだったら間違いなく感動的な美味しさだったはずなんですけど、日本滞在中はしょっちゅう選りすぐりを食べていた物ですから…。でも期待を裏切らない食べ物なのは確かで、旅行の娯楽としては最高クラスに楽しめた昼食でした。
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