2025/06/05

ルーサイトのインタリオのボタン

毎週末に開催されるフリーマーケットに、快晴が続きで雨で中止される事もない為欠かさず出掛けています。しかし、売り手も買い手も大盛況なのにも関わらず、自分の収穫は減ったと実感しています。全くない訳ではありませんが、一目で「これは見逃せない、買わなきゃ!」と思える物には滅多に出会えず、「お金が余ってもし未だ残っていたら買っておこう」クラスの物ばかりなのです。基本的には無くても生きて行ける物しか買わない訳ですから、無理してお金を使う必要は全くないのですが、魅力的な古物が顕著に減って来ているのはやはり悲しい事です。そんな中、帰り際に二度目に覗いたストールで見付けたこのボタンは、珍しく「買わなきゃ」クラスの品でした。

ルーサイトのインタリオにボタンが存在するのは前から知ってはいましたが、実物は初めて見た、少なくとも初めて手にしたと思います。裏彫りだけなら結構あるようですが、彩色もされている物は珍しいようです。

直径2㎝程のボタンなので、刻められる図案は限られていますが、花のような風車のようなパターンが不思議な色の組み合わせで表現され、レトロポップな魅力は十分あります。


経年に寄る変色に強く透明度が高いはずのルーサイトですが、このボタンは元は衣服に縫い付けられて何度も洗濯されたのには違いなく、それ故に表面傷は曇って見える程多く付いています。

裏面に糸を通す金具が出っ張った足付きボタンで、金具を刺した部分が表面から見ると、花模様の中心のパールのように見える工夫が好き。一つ一つ手彫り手彩色だと考えると、愛おしさ倍増の古いボタンです。

 

 

 


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