2025/06/25

秩父の旅 ちちぶ銘仙館 3

 

一昨年訪れた秩父市のちちぶ銘仙館で、最後に会議場だった大きな部屋を訪れました。 

広々とした心地良い空間ですが、ちょっとマネキンのお姐さんが怖い。

この部屋の窓も、また素敵な造りです。どうでも良いけど、Meisenって、スペルがMeissen陶器に似ている(笑)。

この窓は、外から見るとこんな感じ。

 
 
ここにはアンティークの銘仙の羽織が何着か置いてあり、来館者が自由に羽織ってみて良い事になっています。 

他に来館者が居ないのを良い事に、私達姉妹はここで試着し捲って勝手に大盛り上がり。

羽織は流行のロング・カーディガン同様に、普通のファッションに取り込めるのではと前から思っていますが、こんな短い羽織は一層カーデ代わりに違和感ないようです。

私がこの日の格好に羽織ると…、鬼滅のコスプレにしか見えん()。髪型からして善逸?とは自分でも思いました。

これは羽織じゃなくて道行ですよね。この柄は洋服に馴染み易そうで、特に気に入りました。

そして、銘仙とは関係なさそうだけど、アンティークの羽織は裏地の可愛い物が多い。 

黒っぽい羽織は、鮮やかな赤地の梅柄の裏地で魅力倍増です。 

銘仙はカジュアルなお洒落着として発展した為、元々結婚式等のフォーマルな場に着て行く着物ではありません。それ故に今でも銘仙を「安物」「部屋着」と見下す高齢者は居るそうですが(その内絶滅するであろうけど)、和装を気軽に楽しんで悪い事なんて何もないはずです。 

この博物館は、ショップも充実しています。

今でも秩父市内には幾つかの銘仙工房が残り、伝統を受け継いで制作し続けていて、その一部をここで買う事が出来ます。

あ~~、やっぱりこんな生地で仕立てられた着物は、さぞかし素敵だろうな。派手なようで渋い、地味なようで華やかな、不思議な魅力が銘仙にはあります。

概ね大柄が売りなので、生憎古裂は中々ドール服に利用出来そうもありません。

秩父の郷土料理「みそポテト」のキャラクター「ポテくまくん」柄の染め型なんてのも。

結局ここが今回の秩父旅行のメインとも言える、期待した通り訪れる価値の十分ある「ちちぶ銘仙館」でした。充実ぶりもバッチリ過ぎて、二回で纏めるはずだった記事も結局三回分に(苦笑)。要約って、自分にとっては長く書くよりも返って面倒なものですから。

 

 

 


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