今日8月19日は、バレーボール漫画/アニメ「ハイキュー!!」の日だそうです。それに因んで、「アナと雪の女王」のアナ人形を、「ハイキュー!!」の主人公の日向翔陽(ひなたしょうよう)君に改造してみました。
何故アナ人形を素材に選んだかと言えば、イギリスの中古人形として一番手に入り易いのと、髪色や顔型、瞳の形が似ていると思ったから。アメリカ・デザインのファッション・ドールを日本のアニメ顔にするのは難しいのですが、アナはディズニー姫人形の中では珍しく面長ではなく、日向は大きなアーモンド・アイなので、割と合うんじゃないかと睨んだからです。
一番の問題は、どうあの髪型を植毛で立体的に再現するかでした。「ハイキュー!!」のアニメでは、日向の髪型は欧米人の子供みたいなくしゃくしゃのクセっ毛のように描かれていますが、シーズン4からは少年漫画特有の直線的なつんつんの剛毛に変更されています。
まずお湯パーマを掛けてカットしてみましたが、ショートにするには地肌が見え見えで髪の毛が少な過ぎる!と言う意外な事実に愕然としました。実際西洋人の髪の量は、東洋人に比べて凄く少ないのですが(それ故西洋の美容師は日本人の髪が切れない)、このアナ人形は、ボディに服がペイントされた安価版だから特に植毛がショボいのか。兎に角これでは日向に程遠いと、切り落とした髪を房にして貼り付けると言う荒業を決行。泣きたくなる程苦労して、これでも少しはマシになったのです。どちらかと言うと、「約ネバ」のエマっぽい?
顔の造形も、共通点があるようで全く違うと痛感しました。顔型は単純に丸顔ではなく、実は思ったよりもずっと豊頬で、正面から見ると四角顔に近いのに、斜めからは不思議な程細面に見えます。瞳の型押しは日本のアニメと比べてもデカいし、鼻の形にしても鼻梁がやけに細く長くてクセが強過ぎる。
リペイントも久々なので、色々勝手を忘れてしまい手古摺りしました。これで日向翔陽と言ってはファンにボコられそう…と恐れ、急遽「日向のコスプレをしたアナ」に変更し逃げる事にしました(爆)。しかも、「烏野高校の(背番号)10番」と題したものの、バレー部のユニフォームは複雑で難しい上に材料が揃わなった為に着せていません。
ボディは、可動式の「Creatable World クリエイタブル・ワールド」のを拝借しています。元々ジェンダー・フリーとして作られたファッション・ドールのボディなので、幾ら日向が小柄と言っても、高校生スポーツ選手として気の毒な程貧弱な体つきです。少年ボディと言うのが、これまたこちらでは手に入りにくいのでした。最初はハリー・ポッター人形のボディを利用しようと思いましたが、首の太さが合わなくて断念。クリエイタブルの首のジョイントも、アナの首穴(ダジャレではないよ…)に大きさが合わなくて、咄嗟に首穴をカッターで切り取り広げました。因みに、日本のピュアニーモみたいな可動式ボディでは、肌の色が合いません。
今年日本に一時帰国した際、普段漫画もアニメも余り見ないし、ましてスポーツ物なんて普通は興味のない友達から、「『ハイキュー!!』面白いよ。映画も良いよー」と言われました。
その後福島県の実家に帰った際、高校生の姪っ子に「今何かお勧めのアニメってある~?」と聞いたら、「兎に角『ハイキュー!!』のTVシリーズを見て! そしてすぐに映画館に行って!」と強く言われました。…あれ?同じような事を聞いたばかりじゃんと思いました。それで、ホイホイとTVシリーズを見る事にしました。
で、今ドハマりしています。どーしてくれんのw。実を言うと、二人に言われる丁度少し前から、吉祥寺のロフトで「ハイキュー!!」フェアをやっていて、キャラを見て好みに合い面白そうだなとは思っていました。幾らストーリーが良くとも、グラフィックが好みに合わなければ見続けられませんから。
その後早速映画「ゴミ捨て場の決戦」も観に行き、アマプラでOVAや2.5次元舞台(通称ハイステ)も人形アニメも、時間が許す限り見ました。
日向翔陽は天真爛漫で屈託がなく、名前の通り直射日光のような少年です。バレーボール選手としては非常に小柄ですが、向上心と闘争心、不屈の精神が凄まじく、驚異の瞬発力&跳躍力&動体視力で、神業のクイック・アタック(通称:変人速攻)で敵を欺く事が出来ます。
サーブやレシーブは未だ未熟なものの、得体の知れないポテンシャルがあります。天晴な程の単細胞ですが、時折純真さ故に真理を付いた発言で相手を震撼させ、その時はとても怖い顔に見えます。
アニメ「ハイキュー!!」は10年も前から放映されていて、ここ英国でも定額配信サイト等で簡単に見られますが、私は今まで見た事はありませんでした。何故って、P太がスポーツ物を毛嫌いしていて絶対見ようとしないからです(「ユーリ!!! on ICE」でさえ拒否された…)。
たかが高校生の部活の話で、スポーツ物は基本的に主人公が強くなって勝ち進んで行くだけの、当然人類の存続が掛かっているような大それた使命は皆無なのに、何故「ハイキュー!!」はこんなに夢中にさせるのか?? その一つは、全てのキャラクターがしっかり性格付けされていて魅力的で、会話やリアクションが一々めちゃ面白い(例え試合中でさえ)からだと思います。コミカルなシーンが多いものの、度々心に響く台詞や描写が登場します。
対戦相手や控え選手からの目線も描かれていて、物語の世界がリアルで感情移入し易く感じます。Production I.Gと言うアクションが得意なアニメ会社が制作している為、プレイやアングルは見ていて気持ち良い程迫力があります。効果音もバッチリで、まるで本物のバレーの試合を見ているような、手に汗握る臨場感を体験出来ます。
また、元々私にとってバレーボールは、プレイのフォルムが最も美しくバランスの取れたカッコイイ球技に見えると言うのもあります。舞台が昔自分が通っていたような東北の県立田舎高校なのにも、親近感を覚えます。
更に、主人公が「チビちゃん」とか「チビ助」「チビ太郎」「チンチクリン」とかばかり呼ばれて、他人事ではなく聞こえ胸に刺さります(笑)。お願い、固有名詞で呼んで上げて💦
映画は大ヒット&ロングランだったし、今年はアニメの「ハイキュー!!」が始まって10周年と言う事で、この夏日本では様々なイベントが開催されているようで羨ましい限り。
たまには、血がドバーッとか腕や首がスパーンとか人が喰われるアニメばかりではなく、こんな夜寝る前に見る事の出来るアニメを楽しむのも良いものだとつくづく思いました。
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