「ロード・オブ・ザ・リング」好きの日本の友達のお土産として買った、A5程度のサイズのノートです。フロドとサムの、微笑みながらも困っているような戸惑っているような、微妙な表情がジワジワ来ます。タイトルの「MY PRECIOUS IDEAS」とは、ゴラムの指輪に対する呼び掛けの「my precioussss わしの愛しいしと」からもじっていて、これもファンとしてはニヤニヤしてしまう所です。背景の地紋は、舞台の中つ国の地図になっています。
たったノート一冊がお土産?と思われるかも知れませんが、実はイギリスではノートを始め紙類が驚く程高いのです。ティッシュなんて、最安値で一箱250円以上!(多分もっと安いのもあるかもですが、紙質と中身の枚数が問題外)。なのに、質は日本の五個パックで四百円以下のより劣ります。このノートの価格も、実はTシャツより高い程です。それ故、イギリスではノートをプレゼントとして贈る事が良くあります。常々不思議に思っていましたが、割と贅沢品だからなようです。しかも、ギフト用としてわざわざ使い辛く装飾されている事が多く、とは言え可愛くはなく、実際に使っていない貰ったノートが幾つか仕舞ってあるままです。
昨年イギリスの姪が、「魔女の宅急便」柄のノートを買ったと言って見せてくれましたが、11ポンド(約二千円)もしたので勿体なくて使えないとボヤいていました。それはダイヤリーのようにハード・カバーで製本されたノートで、しかも日本からの輸入品に違いないから、高価なのは仕方ありません。しかし、このロード・オブ・ザ・リングのノートは、凝った仕様は何もない普通のノートなのに(使い易いとは思う)、値段は同じ位です。
何故ならば、非常に稀なイギリス製だからです。かと言って、印刷が素晴らしいとか質が良い訳ではありませんが、兎に角人件費が高いのと貴重性で英国製は高く付きます。そもそも、でっかく英国製とは謳っているものの、「指輪物語」とか映画の著作権等は何処にも記されていません。映画の「ロード・オブ~」に似て見えるかも知れませんが、あくまで気のせいですよ~と逃げるつもりです。英国製なのに怪しさは中国製と変わりない、そのいい加減さもイギリス特有のウィットなのかな、などと無理矢理思ってみたりもしました(笑)。
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