2024/06/03

テーマ・パークなサービスエリア

昨年の一時帰国の際、福島県の実家から東京に戻る時は、またしても弟が丁度東京に車で行くと言うので(書道関係でしょっちゅう行くらしい)、乗せて行って貰う事にしました。そして最後の最後まで母とは意思の疎通が出来ず、ハラハラさせられ悲しい思いをしました。東北自動車を通りましたが、途中何度かSA(サービスエリア)に止まり、休憩をしたり昼食を取ったりしました。その中でも、弟が特にお勧めの面白いSAがこちら。

え?これが、高速のSA?? 今改めて写真を眺めて、自分でもそう思います。ここは埼玉県羽生市の羽生SA(上り)と言いまして、時代小説「鬼平犯科帳」の主人公「鬼平」こと長谷川平蔵をテーマにし、江戸時代の街並みを再現した「鬼平江戸処」と言う名前のテーマ型SA(orPA)になっております。オープンは2010年との事ですが、姉夫婦は福島に帰省する際には必ず常磐道&磐越道を通るので、今まで全く知りませんでした。

では何故鬼平なのかと言うと、てっきり作者の池波正太郎に所縁がある土地なのかと思いきや、江戸時代に羽生PAの側には栗橋関所があり、江戸の入り口として「入り鉄砲に出女」を厳しく取り締まっていたとの事。それでここを江戸の入口として見立て、江戸庶民の代表として鬼平に着目したからと言う、かなりの無理矢理なこじ付けです。鬼平ナシで、単に「羽生江戸村」でも良かった訳だ。

が、楽しい場所なのは確かです。売られているのは、食事も和食系だしお土産も和物中心です。

外人観光客にしてみれば、特にわんだほーでしょうね。案の定、P太に写真を見せたら羨ましがっていました。

こう言う飴ちゃんって可愛いけど食べ切れないよね~と弟に言うと、「うちの娘(姪っ子)は一日で食べ切る!」と断言していました。姪も甥も、食べ尽くし系です。

ベビーコーナーのサインも、この通り古風(…「赤子」って…そうなんだけどさ)

このポスターの脇のスクリーンで、「仕掛人・藤枝梅安」のドラマを流しているようでしたが、写真に残っていたのは役者の殺され掛けているような悲惨な顔だったのでカット。


後でTVを見ていたら、高速道路専門の大学教授も、全国お勧めトップSAの一つとしてここを挙げていました。日本ではSAの御当地食べ物が目的で高速を利用する人すら居ると言うのに、イギリスのSAのつまらなさと言ったら…全くお話になりません。イギリスでは、高速道路のSAは、在り来たりなファーストフード店とファミレスとコンビニ、ビジネス・ホテルしか入っておらず、トイレ休憩の為にやむを得ず寄るだけの場所です(しかも少ない)キッパリ。日本のSAだって、一昔前までは高くて美味しくない食べ物しかない場所と認識されていました。イギリスのSAに日本並みの発展は絶対に望めないけど、せめてトイレは入り口の側に設けて欲しいものです。

 

 

 


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