このセピア色のドレスは、元々はビンテージ・ネックレスを1/6ドール用に改造した際に、それに合わせるXmas用のアウトフィットとして作りました。それ故に、ネックレスが目立つよう、襟開きは出来るだけ大きくしています。またネックレスが映えるよう、袖と裾に縫い付けたグラデーションのビンテージ・ピコレースは、あえて襟周りには付けませんでした。
しかし、実際にネックレスをドール・サイズにしてみると、テイスト的には50年代風と信じ込んでいたのが、思っていたよりもずっとモダンな雰囲気で合わず、また思っていたよりも更にボリュームがあり、この襟開きにすら大き過ぎ。結局アウトフィットは、ネックレスに合うように根本的に作り直しで、この服はお蔵入りとなりました。
とは言え、ドールにとって着用不可能な訳ではないので、こうしてネックレスとは別に着せています。元々モデルはシンディ(ビンテージでも復刻版でも)と考えて作りましたが、お顔的にはやはりビンテージの方が可愛くて、ビンテージ・シンディの中では可動域の割と広い、アクティブ・シンディを選びました。
このシンディは肩が球体関節式でかなりいかり肩になっている為、こんな広い襟開きでも肩が落ちないと思ったからです。しかしその分、シンディとしては特別な関節の為に、実は腕が普通のボディより太く出来ていて、袖を通すのはギリギリのきつさでした。
そして、普通のビンテージ・シンディのボディと違って、腕が開き手首が曲がるのですが、肘は曲がらない為か、期待したよりポーズのバリエーションは出せませんでした。
元々ネックレス用に襟開きを広く設けたのだから、ネックレスを着用させないと首周りの間が空き過ぎてデザイン的に変です。また、このシンディは首の形にクセがあるので、チョーカーみたいな幅広ネックレスで隠す必要がありました。が、手持ちの材料でどう作っても、似合うネックレスが作れませんでしたあ💦
最初に豪華なネックレスを合わせる目的で作ったこのドレスだけは当然地味だったので、ヘッドドレスと腰のリボンを後付けしました。特にこのシンディの髪は切れ毛が多く傷んでいるので、ヘッドドレスで髪を覆った方が見栄えが良くなると判断。そこで、大き目のボンネを作りました。
が、当初の予定だったピンでは毛量が乏し過ぎて頭にボンネを固定出来ず、急遽リボンを縫い付けて首で結ぶタイプに変更。そうすると、…あれ?ネックレス不要じゃね??
一応ネックレス、と言うかチョーカー(以前女王コスのシンディ用に作った物)を着けると、こんな感じになります。これでもボリューム的には足りなくて、もっと頭を使えば、もう少し似合うネックレスを作る事が出来たかも知れないと反省。
色々と誤算が積み重なりましたが、最終的にはシンディちゃんがちゃんとモデルをこなしてくれる程度には仕上がりました。
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