昨年の実家滞在中、楽しみにしていたGWに帰省した姉夫婦が東京へ帰り、帰省の度に実家の掃除に明け暮れる(余りに汚い為)姉を少しでも楽にする、と言う目的は達成されて気が抜けました。しかし姉夫婦が帰った後も、私には両親の世話と家事は残っていました。特に、父に朝御飯の用意をさせる習慣を学ばせる事と、母に料理の復帰をさせる使命が私にはありました。父は他人に遣って貰うのが当たり前のように思っている我儘で不精者ですが、元々頭は悪くないので、米寿にして何とか学習する事が出来ました。しかし母の方は、元から料理が出来るとは程遠く、その自覚も全くない為、今更どうしようもありませんでした。そしてその酷い料理を、私にとっては愛情の味と信じて疑わず、何度拒否しても食べさせようとするのが苦痛で仕方ありませんでした。
そんな壊れかけていた私を見兼ねてか、弟がお昼ご飯を御馳走してくれると言うので、前から行きたいと思っていたものの車が運転出来ないと無理だった、三春町郊外のパンケーキ専門店「café nanalaカフェナナラ」に有難く連れて行って貰う事にしました。
場所は「田園生活館」や「トーフカフェおおはたや」の割と近くですが、周囲は見渡す限り畑と丘陵地帯のみ。
店の外には、見慣れない自動販売機が。
実はこれ、この自販機でしか買えない、この店オリジナルのカスタード・プリンを販売しているのです。試していませんが、牛乳と卵たっぷりの、正に懐かしい正当派プリンの味がするとか。
この日は小雨がパラ付く残念なお天気でしたが、晴れた日はテラス席も気持ち良さそう。
店内は、木調+カラフル・ポップで童話的なインテリア。
手作り雑貨や、地野菜も販売されています。
そして、看板猫のナナちゃん。可愛いだけでなく、お客さんがどんどんやって来て撫でても全く動じずグースカ寝ている、肝が座ったプロ根性です。
パンケーキは、スウィーツ系は勿論、食事系もチリコンカン乗せのメキシカン、チキン・カレーやBLT、きんぴらサンド等(※期間限定メニュー多し)色々と用意されています。甘系としょっぱ系のパンケーキを弟と一つずつ頼み、半分ずつ分けて食べる事にしました。中年きょうだいが仲良く分けっこするのは、流石にちと恥ずかしかった…。
ドリンク、サラダ、ミニ・スープ付きにしました。飲み物は、私はカフェラテを注文。器も、暖かみのあるストーンウェアで素敵です。
弟はコーヒーを。こちらのマグも北欧調で素敵。木製のコースターと共に、弟も気に入っていました。
内装同様にカラフルで、たっぷりのサラダがやって来ました。勿論三春産の、取れ立ての拘り野菜を使用しているそうです。ピカピカ輝いて見え、見た目だけでなく美味しさも格別。
スープは、野菜の旨味がじっくり味わえるミネストローネ。
弟は、ミニ・スープではなく大(普通盛り)に変更していました。この器も、作家物らしくて魅力的です。
食事系には、限定品の「ツナチェダーチーズフォンデュ・パンケーキ」を選びました。
小ぶりで厚めのパンケーキ三段重ねをトロトロのチーズ・ソースが覆い、上にはパリパリに焼かれたソーセージが乗っていてインパクト大。
パンケーキ自体の甘さは控え目に感じられ、塩辛い味付けや食材との相性が驚く程抜群です。中身は、ツナとチェダーのツナメルトがぎっしり。それに生のしゃきしゃき玉ネギが混じり、丁度良いアクセントになっています。こってりしているように見えますが、最後まで全く飽きる事なく美味しく頂けました。
そして甘系には、苺のパンケーキを選びました。パンケーキに苺は王道ですが、この映える見た目には当然テンション上がります! 苺はハート型だし。
美味しさも、全く期待を裏切りませんでした。ふわふわモッチリのパンケーキと、果物や苺ソース、アイスクリームとの量や甘さの調和が見事に考慮されています。
ここのパンケーキは、生地の配合や焼き方が特別に拘り抜かれているらしく、パンケーキ自体の食感・味わい共に絶品です。また甘系もしょっぱ系も同じパンケーキだそうですが、組合わせる料理やソースとのバランスが、どれも絶妙に考え抜かれています。其処には、自慢のパンケーキを最良の食べ方で最大に楽しんで欲しいとでも言うような、「パンケーキ愛」がひしひしと感じられます。
他にも試したかった魅力的なメニューばかりで、もし体調が完璧だったら、いやもしもっと若ければ、甘系としょっぱ系一人分ずつを両方食べるのになっーと悔やまれる(笑)カフェナナラです。
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