2023/12/31

ヘソ天国

 

今年最後のブログ記事も、我が家の愛猫タラちゃんで締め括りたいと思います。今年前半はマミー()一時帰国で不在、後半は屋根の修理工事の騒音に悩まされ、タラちゃんにとっても穏やかな一年ではなかったと思います。そして我々夫婦は、タラちゃんのおしっこ問題にも振り回されました。

まず私が帰国中の45月頃、膀胱炎防止のサプリメント、尿コントロール専用のキャットフードを食べさせているのにも関わらず、タラちゃんは再び膀胱炎のような症状を見せ、血尿も出るし家のあちこちで粗相するようになりました。P太はすぐに獣医に連れて行き、尿検査もして膀胱炎に感染していると診断されました。

庭で余所の猫に追っ掛け回されたり、P太の家族が我が家に訪問・滞在したのが、人見知りなタラちゃんにとって大きなストレスだったようです。粗相した場所を清掃する事、タラちゃんに抗生剤を飲ませる事(偽ちゅ~るに混ぜてさえ拒否された)に、P太はかなり苦労しました。

タラちゃんの運動能力は、今までの我が家の猫の中で確実に一番優れていますが、性格が温和過ぎて喧嘩はからっきしの弱っちさです。自分より明らかに小さな猫にさえ、追っ掛け回されて家に逃げ帰る始末です。なので、庭に出るのは私と一緒でないと安心出来ないのです。

秋になり屋根の修理工事が始まって、あの凄まじい騒音が猫にとってストレスじゃないはずがありません。この頃から、タラちゃんは再び玄関で粗相するようになりました。すぐさま獣医に連れて行き尿検査も受けましたが、今回は膀胱炎ではありませんでした。

臭いを徹底的に取り去る為、玄関マットは処分しカーペットを洗い下駄箱も洗いましたが、それでも未だ玄関で粗相をしました。

結局玄関にももう一つトイレを設置し、今の所は一応問題は解決しています。それまでの猫トイレは二階の浴室に在る為、屋根に一層近い騒音の大きなその場所では、タラちゃんは怖くて用を足せなかったのだと思います。

また屋根の修理中に、イギリス最大の花火の季節(10月末から11月初旬)が来たのも、彼女にとっては苦痛だったのかも知れません。イギリス人は兎に角うるさい花火が好きで、大晦日のカウントダウン時も爆音の花火を各家庭で打ち上げます。人間より遥かに聴覚の優れた犬猫にとって、この音が恐怖じゃない訳がなく、獣医では精神安定の為の薬を提供しますし、また実際に心痛で亡くなる犬も毎年居るそうです。

大気汚染や火災の問題もあり、今は花火を禁止しているヨーロッパの国もあるそうですが、これ程動物愛護の進んだイギリスで、何故今だ禁止されないのかが不思議です。ここ数年は、イギリスでも主要スーパーマーケットでは花火の販売を中止するようになりましたが、怪しい販売店が一層儲かるだけのような。

タラちゃんの場合、余程近所で花火を打ち上げない限り、普段はその騒音を気にする様子はありませんが、昨年おしっこ問題が発生したのも丁度その季節だったので、やはりストレスに感じているだと確信しました。

更に今考えると、分離恐怖症とも言える超絶甘えっ子のタラちゃんにとって、私が帰国で不在だったのは、そりゃ多大なストレスだったであろう…と済まなく思います。P太に対しては「何だ、おまえか」的な塩対応だった今までの我が家の猫達(ポコちゃん以外)と違い、タラちゃんはダディの事も大好きで、P太もちゃんと世話をしますが、は日中は仕事で忙しく、夜はVRに夢中で、どう考えても私程は構ってくれません。

そんなタラちゃんを置いて、私は来年も再び数カ月間一時帰国しなければなりません。この非情な母を、許しておくれ…。癌を患っている父は未だ普通に家で生活していますが、医者が宣告した余命1年半が来るのは来春です。どちらにせよ、90歳に近い両親に会える機会は、海外に住む私にとって非常に限られています。

最近の検診で体重は7㎏近くと測定され、流石に獣医さんから運動量の少ない冬場はおやつを減らすように注意されました。それ程大きくも太っても見えませんが、抱き上げると毎回腰にズシーンと響く程の重圧です。筋肉がみっちみちで、比重が高い体躯なのだと思います。

相変わらず、ヘソ天ポーズは毎日が特売大放出です。タラちゃんの広いモフモフのお腹に顔を埋めて猫吸いすると、これぞパラダイス~と思ってしまう夢心地です。彼女がいつまでもヘソ天出来る、環境&健康状態であって欲しい。幸せなタラちゃんの姿は、やはり私達夫婦の幸福です。―――それでは皆様、良いお年をお迎え下さい。

 

 

 

0 件のコメント: