今年の6月に夫婦で訪れたArdingly アーディングリーのアンティーク・フェアで、Abergavennyと呼ばれる最大の屋内会場に入ります。
ここでも、出店数が少なく伽藍とした印象でした。やはり、景気が悪過ぎるからとしか思えません。
しかしこの会場では、魅力的な昔のお人形遊びセットやおままごと道具を幾つか見る事が出来ました。このストールは、毎回昆虫標本とかも沢山売っていてキモコワいんですが、ビンテージ玩具の品揃えは素敵です。
例えば半端なく古い、おままごとの食器セット。デザインや素材の渋さから、戦前(恐らく1920~30年代)の製品に見えます。その時代に買って貰えたのは、比較的裕福な家庭の子供に限られた事でしょう。
お菓子屋さんは看板に「Candy」と書いてあるので、アメリカの製品かも知れません。
同じメーカーの物らしい食料品店。この紙製の食品のミニチュアは大好きですが、イギリスでは1/6サイズは見掛けた事がありません。
フィンランドのアラビアの「Paratiisi パラティッシ」は、今でも製造されているそうです。
こちらは、イギリスの「Ridgeway」と言うメーカーの「Amanda」と言うデザイン名の食器セット。12ポンドと、気に入った人にとってはかなりお得。
食器等の可愛い器物柄で、とても好みのビンテージ缶。元々入っていた物は、紅茶葉がと思われます。
刺繍ではなく、刺繍風のイラストのプリントです。グリーティング・カードや缶とかの、デザイン画だったのかも知れません。
やはり私はイングリッシュ・カントリー風のアンティークより、ミッドセンチュリーのレトロポップなビンテージの方が好きですが、それ専門のストールはフェアでも稀少なので、見掛けるとつい見惚れてしまいます。当然その魅力を熟知しているはずで、こう言うストールではその手のアイテムが一番高価です。
大胆なプリントのメラミンの天板の、いかにも50年代なコーヒー・テーブルにも惹かれます。
いつか絶対に手に入れたい(フリマで安く)、アール・デコ時代のベイクライトの動物型ナプキン・ホルダー。その日は来るのだろうか(笑)。
再び屋外へ出ます。こちらは玩具ではなく単なるミニチュアで、奥行きのある額装に店舗が再現されています。肉屋、しかもアラブのハラール肉屋ってのが独特。
いつも最後近くに回る、The Arcadeと呼ばれる天幕店舗が並んだ売り場は、このフェアで出店料が一番高く、商品の価格も概ね一番高い為、今だここで何か買った事がありません。
ビンテージの布物には、垂涎の商品を多く見掛けるんですけど。
手が出せる値段ではないし、もし出せたとしても、勿体無くて到底切り刻めません。
この女性客の服装も、何だか壁面の花柄の布に馴染んでいますね。
左の薄紫色地のは、イギリスでは珍しく使い易そうなシードサックのようなコットン生地。
右の青いバラ生地なら、似た物を持っています。
玩具の戦車は、小さな子供が乗れる大きさです。動くのかは不明。
ここにも、派手花柄ビニール・シートの折り畳み椅子とマットが。緑地に映えます。椅子に乗ったハンプティダンプティの手作り風縫いぐるみは、結構あちこちで見掛けます。
妙に味のある、古い縫いぐるみや人形が集まっています。中央の茶色とオレンジのウサギは、クセが強過ぎ(笑)。
形もシャープな黄色一色のみなのも、デザインに潔さを感じるホーロー片手鍋。
プリント付きガラス・プレートですが、こんなに揃って迫力があるのは初めて見ました。多分「chance チャンス」と言うメーカーの、50~60年代の製品。
結局心配していた雨に見舞われる事は一度もなく、今迄に最高にショボい出店数でも、二人共十分収穫に恵まれ存分にフェアを楽しめました。しかし、今後は益々景気が傾き、生活必需品ではないこんな商売は一層厳しくなり、これからアンティーク・フェアがどんどん寂しい状態になって行くんじゃないかと言う不安は拭えません。
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