2023/10/20

カボチャ畑の番人

 

ドールのハロウィーンのネタが中々ない為、momoko DOLLの中で一番ハロウィーンに出番があるとは考えにくいモデルを、あえて無理矢理起用してみたら、案外新鮮かもと思い立ちました。そこで御登場願ったのが、この「オレンジショコラ」のモモコです。ハロウィーンの雰囲気に合わない…と思う以前に、ハロウィーンには欠かせない黒や紫色が強過ぎて似合わなさそう。名前の通り、セピアとか茶系やオレンジ色ならばっちり合うんですけどねえ。

目指したのは、カントリーな魔女服です。単に、ハロウィーン色のブラックとオレンジを用いたカントリー・ドレスとも言えます。

アンダー・ドレスに使用した布は、アーディングリーのアンティーク・フェアで購入したカット生地です。地色はオレンジに近い、正直暑苦しい黄色で柄にもクセがあり、毎年黄色い布が必要なミモザの日の服にはそぐわず、ちょっと使いあぐねていました。

しかし、よくよく考えれば秋にはぴったりな雰囲気の布。ワンピースに仕立ててみると、フォークロア調で思っていたよりずっと可愛いかもと思いました。

オーバー・ドレスも、アーディングリーのアンティーク・フェアで買ったカット生地で、以前マリメッコ風クリスマスのドール服にも使用しました。黒地にオレンジや黄緑色のストライプ風の柄が入り、実は既にハロウィーン・カラーで、特にカントリーらしくはありませんが、柄物なら黒の強さが少し緩和されるのではと思いました。

オーバー・ドレスの裾に使用した幅広のチロリアン・テープはビンテージで、これまた中々可愛く秋らしい色と思い使用しました。が、蛍光色の主張が意外と強過ぎ、正直浮いて見えると思います。

黒いリネンの帽子は、園芸部のrurukoからの使い回し。元々リボンは取り外し式にしていたので、ハロウィーン色に替えました。リネンの場合、黒地でも幾分柔らかく見えます。普通の魔女のとんがり帽だと、縦が非常に長くなって撮影の時にバランスを取りにくいので、あえて魔女っぽくない形の帽子にしました。

色々工夫はしてみたものの、未だ色味的に相当強いアウトフィットだなあと思いましたが、優秀なモデルのオレンジショコラちゃんが何とか着こなしてくれています。

さて、カボチャ畑の番人の魔女さんとは、一体どんな魔女なのでしょうね。そもそも魔女が大事に育てた畑からカボチャを盗もうなどとは、無謀な不届き者のする事だと思います。こんな温和な顔のモモちゃんでも、容赦なくピッチフォーク(収穫鍬)でぶっすり成敗する事でしょう。

何せ魔女ですから、本来重そうなカボチャも、この通り片手でラクラク持ち上げる怪力の持ち主です。

小道具のプラ製カボチャのミニチュアは、この撮影の為にわざわざ今年の最終日のフリマで買いました。セミプロらしきストールが複数売っていた箱入り新品で、3ポンドもしてフリマとしては高いと思い迷いました。しかし、後でカボチャ柄の布とかを街で買うよりは、安かろうと購入。実は箱の中には、造花の落ち葉やドングリ(ドールにとっては巨大だが)もセットされていたので、秋のブログ用の撮影には毎年結構役に立ちそうです。

こう言うアイテム、日本なら百円ショップで簡単に入手出来ると思いますが、こちらではハロウィーン・グッズは、あくまで本人達が仮装する&家を不気味に飾り立てる為の物しか売られていないのです。

ハロウィーンではなく単なる秋のカントリー・ドレスとしては、こんな感じなります。普通の街着としても着られるよう、スカートの広がりは控え目にしています。エプロンに使用した布は、クリスマスのラベル用の生地。何故かこれのみクリスマスではなく秋柄なのか不思議でしたが、こうして利用出来ました。

またオーバー・ドレスも、ジャンスカとして普通に着回せます。襟開きは前後同じ位にして、前開きのロングヴェストのようにも着られるようにしました。

ハロウィーンが未だ日本で一般的でなかった子供時代、私にとってハロウィーンは内田善美やめるへんめーかーの漫画の中の世界でした。

しかしあの頃、西洋ではオレンジ色のカボチャが当たり前と言う事実は、日本人には中々想像出来なかったようで、漫画の中のジャックオランタン等のハロウィーンのカボチャは緑色だったのです! 食べるのであれば、緑の皮の日本のKABOCHA(そう言う名前で売られている)の方が、断然ホクホク甘くて美味なんだけどなーと思います。

 

 

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