2023/10/22

苺三昧の日々

 

今年もイギリスの苺が安く美味しかったので、夫婦で夏中ほぼ毎日食べ捲りました。いえ、今年は10月に入っても未だ国産苺が安い為、今も食べ続けています。やはりワッフル+クリームチーズで食べる事が一番多く、そんなもん毎日食べては健康に悪いとは知りつつも、我々には食用不可能の甘過ぎるお菓子だらけのこの国において、この奇跡的な幸福ホルモン放出級の組み合わせの、しかも季節限定の美味しさには逆らえませんでした。

他には、イートン・メスにしたり、ヨーグルトと一緒に食べたり、ピュレにしてフローズン・ヨーグルトにしても食べます。この日は、ブランマンジェに苺ピュレを掛けて頂きました。ピュレは、ヘタを取り除いた苺を、蜂蜜とレモン汁少々を加えFPに掛けます。加熱は一切していませんが、蜂蜜とレモンの殺菌効果で少し日持ちがします。

昨年もアホのように夏中苺を食べ続けていて、日本の方から夏も苺が食べれるのを意外に思われました。「あれ?苺ってうちの庭でも初夏に実っているもんだが…」と、こちらこそ意外でした。が、今年帰国した際、実家の近所の和菓子屋のお気に入りの苺大福が、桜の開花時期にはもう売られていない事に、日本では苺は春(しかも春先)が旬にされている事を改めて思い知らされました。

高級ブランド品種でもなく、単なるスーパーマーケットで買った徳用パックなのに、何故イギリスの苺はこんなに美味しいのか?? 日本の実家に滞在していた時も、母が苺好きなので、ちょくちょく買って来て食べていました。極力地元産のを選んで買い、充分美味しいとは思いました。が、イギリスの苺程の感動的な美味しさではありませんでした。思うに、イギリスの苺はハウス栽培ではなく、お日様の光を直に浴びて育った美味しさなのです。地産地消に関しては特定の人しか意識しないイギリスですが、苺は国中のあちこちで生産されている為、近場(自分だったらケントやバークシャー産)のを選ぶ事が出来ます。完熟直前に収穫され迅速に出荷されているようで、明らかに実が自然な赤さでピカピカと艶があり、更に種が浮き上がって立っています。パックを開けると芳しい完熟苺の香りがし、切ってみると断面は水々しく見事に真っ赤で、白い部分のほとんどないのが分かります。

初夏から夏にイギリスにお越しの方は、是非苺を御賞味頂きたいと思います。ただしイギリスの飲食店では、御茶請けやデザートとして生の果物を食べられる機会はほとんどないので、躊躇なくスーパーでパックを買って来て、ドカッとお試しなさる事をお勧めします。

 

 

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