クリスマス前に訪れた城下町Rochester ロチェスターのお気に入りの生地屋さんで、今回私が買った一枚1ポンドのカット生地はこの6枚です。この店では通常のカット生地は3~5ポンドするのですが、こちらはそれとは別の、多分布の巻の半端な余りを切った物で、どちらかと言うとカット生地ではなく端布です。どの布も、縦20×横50cm位の横長の形をしています。しかし縦横どちらから切り取っても問題ない向きを選ばない柄であれば、ドール服作りには十分役に立つ面積です。布地、特に薄手コットン100%プリント生地が手に入りにくいイギリスでは、綿の端布はチャリティショップの寄贈品中古でさえ、これ以上の値段で売られている事があるので、私にとっては嬉しい収穫です。しかし今回は、イギリスならではの一クセある柄は余り見当たらず、日本でも見掛けそうな比較的大人し目の柄布ばかりが売られていました。でも平凡&無難と言うのは、汎用性が高く使い易いとも言えます。
まず一枚目は、規則的に並んだペイズリーの中に花柄が入った、割と古風なデザイン。
地色がテラコッタに近い渋い朱色と言うのが、少しだけ変わっています。この布でドール服を作るのなら、断然クラシックなワンピースが合うと思いました。
二枚目は、1/6ドール服にとっては少し大き目のピンク系のポップな花柄。
花には茶系も使われていて、結構大人っぽく見えます。また、黒がアクセントになって全体を引き締めています。この布は、浴衣なんかを仕立てるのに良さそう。
三枚目には、私には無視出来ないマトリョーシカ柄。顔が日本で売られているファンシー系マト柄とは微妙に違いますが、マト自体に描かれた模様も可愛くデザインされています。
やはりドール服にとっては柄が大き目で飛び気味なので、これも浴衣か着物を仕立てたら面白いかもしれません。
四枚目は、日本の昭和な香りがするフルーツ柄。これのみ柄が縦一定方向のみですが、細かく全面びっしり埋まっているので、それ程不便はなさそうです。
果物は、文句無しに可愛く描かれています。地紋がウォーム・グレイ系の水玉なので、意外と甘さや子供っぽさを抑えています。この布でドール服を作るのであれば、夏のドレスが真っ先に思い浮かびました。
五枚目は、本当に今の日本でも普通に売られていそうな、細かい青系の現代的な花柄。プリントには緑や紫系も混じっている為、一層賑やかに見えます。
この布が、今回の六枚の中で最も汎用性が高く応用が利きそうです。着用するモデル人形も選ばず、多分ドレッシーもカジュアルな服にも合います。
最後の六枚目の布のみは、この国ならではの柄かも知れません。イギリスでは、ガーデニング柄の生地を結構見掛けます。正直ドール服にはそう使い勝手が良さそうではありませんが、眺めていて持っていて嬉しい布です。
様々なジョウロが並んでいる中には、トカゲが止まっている物もあり、日本なら主に女性用アイテムに爬虫類系は、(男児向けの恐竜柄以外)却下されそうです。カメラでは地色を上手く拾えませんでしたが、本当は渋めのターコイズブルーで、布ではちょっと見ない不思議な色です。
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