2022/12/21

ジングル・ベルが咲いている


我が家の裏庭に面した車庫の西外壁には、冬咲きのクレマティスを這わせてあります。実は耐寒性がイギリス南部でギリギリとの事で、植えた当初は上手く生き延びるか不安でした。

しかし今では、シンボル・ツリーの白樺や車庫の屋根を覆う勢いの大株に育ちました。伸び過ぎて太陽光パネル(※車庫の屋根の上にまで設置されている)の邪魔をする為、P太に勝手に刈り取られちゃう程です。

花色は純白に近く、商品種名を「ジングル・ベル」と言います。その名の通り、大抵はクリスマスの時期に花を付けていました。しかしここ数年は例外的な気象が続き、昨年は大分遅れて2月に開花しました。そして今年は、10月頃から既に咲き始めていました。

その今年の花の数が、今だかつてない程大量なのです。この12月初旬の写真は既にピークを過ぎていますが、11月にはもっと咲いていました。

車庫の中にまで蔓を伸ばし、これは一番日当たりの良い車庫の南側に、再び蔓が出て来て花を付けている様子。同じく車庫の西側に這わせてあるランブラー・ローズもハニーサックスも、何故か車庫の中に入り込んでしまいます。どうしてわざわざ、暗い場所に蔓を伸ばすのか不思議です。そもそも、蔓が入り込む隙間だらけのボロボロな車庫なのが問題です。それでも車に霜が降りるのは十分防ぐから、ないよりはマシな車庫なのです。

この大量に花を付けたクレマティスのお陰で、我が家の裏庭は冬でも花がいっぱい。

もっとも、バラも未だ結構沢山咲いていました。これは、イングリッシュ・ローズの「グレハム・トーマス」。

しかし、この撮影直後に東から大寒波がやって来てイギリスを襲い、日本の東北の実家でさえ恐らく体験した事のない低気温(最低マイナス6~8度)を記録しました。


イギリス南東部では非常に珍しくクリスマス前に積雪し、流石にバラの開花も今年はこれで終了だと思います。例え蕾が沢山付いていても、凍みてしまい花開く事はないだろうと、例年より早くバラの剪定を行いました。

珍しい積雪ついでに、雪で緩いクマのような物を作ってみました(笑)。眼と鼻はローズヒップ。この後一週間位は最高気温でも2度を上まわらなかった為、こいつはずっと溶けずに居ました。

気候変動は、イギリスにも刻々と近付いているのを個人の庭でも実感します。イングリッシュ・ローズのデヴィッド・オースティン社では、人気の二品種のバラを、気温が上昇して健康に保つことが不可能になった為、今後育成・販売を停止する事を発表しました。今まではここでは耐寒性がギリギリだったのに、この冬咲きクレマティスやモッコウバラがこれ程元気なのも、もしかしたら温暖化の影響かも…と考えてしまいます。

 

 

 


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