今年の夏のフリーマーケットで、イギリスでは貴重な薄手コットン100%生地の、クリスマス柄の端布ばかりが沢山詰まった一袋を1ポンドで買いました。
ただし帯のように長くカットされた生地ばかりで、しかも絵柄的に縦一方向にしか取れず、おまけにドール服用にとっては概ね柄が大き過ぎ、且つ飛び過ぎ(間隔が離れ過ぎ)ています。その上ほとんどが余り好みではない、現代的で子供っぽく軽薄な、正直可愛くナイ柄です。はっきり言って、プリントの精度も余り良くありません。もしかして売り主は、メーカー名やデザイン名、プリントの使用色等のプリントされた布の耳を保管しておく為に、こんな縦長の布端ばかり集めていたのかもと思いました。更に、1/6ドール用のハーフ・エプロンさえ作れない、アップリケにすらならない(全部柄は途中で切れていた)、ゴミのような小さな端布も一緒に沢山詰まっていましたが、それらは本当に処分しました。最初は一袋2ポンドと記されていましたが、その値段では買わなかったと思います。
ほとんど縦長の柄を天地一方向にしか取れない生地ばかりなので、作れるドール服はAラインのワンピ―ス、またはカフタンに限られそうです。袋に入っていた端布は、全て「Makower UK」と言うメーカーの布だけでした。
イギリスにも、パッチワークや小物手芸用の薄手コットン・プリント生地を製造販売するメーカーは幾つかありますが、通販メインなのか、パッチワーク専門店でもない限り、実店舗で余り目をにする事はなく、また例え見掛けても高価過ぎて手が出ません。同じ薄手生地でも、ポリコットン等の化繊混なら半額以下の値段なのに、コットン100%の布は、例え無地のシーチングのような生地でさえ、この国では高価且つ手に入りにくいのが不思議です。
それでまず作ってみたのが、このAラインのワンピースです。こんなウェストの切り替えのないゆったりしたワンピースは、作るのが簡単な点ではマルです(ついでに自分で着るのも楽)。ラグラン袖にしたので、余計簡単になりました。選んだ身頃の生地は、大柄の一方向しか取れない柄の中では一番まともと思ったモダンなツリー柄。ドールには大き過ぎるような柄でも、袖とかの一部に細かめの柄布を持って来ると割と落ち着きます。
袖のストライプ風の生地も、端布の詰め合わせの中の一枚ですが、これのみではクリスマス用と認識しにくい為、他の布との組み合わせてこそ威力を発揮するように思います。
ビンテージ・シンディの復刻版+可動式ボディの「シンディ・プレイ」サイズで作ったので、今着ているビンテージ・シンディには身頃がちときつ目です。腕もシンディ・プレイより短いから、七分袖にしておいて正解でした。体型は良く似て見えても、ギミックも違うし、やはり結構差があるようです。
ダイアナ妃ブームにあやかって、80年代に発売されたショートヘア&前髪付きのこのシンディちゃんは、幼さとお洒落さが微妙に入り混じった可愛さで、私のビンテージ・シンディの中でも特にお気に入り。
しかし顔は抜群に可愛いものの、やはり可動域が極めて狭い原始的なボディの為、撮影のモデルとしては、ポーズのバリエーションの出せない点が不便です。
こんな髪型のシンディが、「シンディ・プレイ」で発売されないもんか…と思わずボヤきたくなりますが、前髪付きドールは手間が掛かかればコストも掛かかるから、やっぱ難しいんだろーなあ(涙)。
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