フリマでディズニーのフェアリー・ドール「ロゼッタ」をリペイント用に中古で買った時、オリジナルのアウトフィットは残っていたものの、それに付いていたはずの妖精の羽根はなくなっていました。リぺした後に新たにアウトフィットを作りましたが、やはり羽根もあった方が様になると思い、凄く簡単な方法で手作りする事にしました。
手芸能力、絵心共にカテゴリーC位で出来ます。つまり、「絵を描いたり物を作るのは嫌いじゃないっスよ」程度で十分です。ただしマニキュアを使用するので、子供には不向き、または子供やペットの居る場所での作業は不向きです。火気も厳禁で、作業中はいかなる場合も必ず換気を十分に行って下さい。私の場合、窓全開にしていたのにも関わらず、頭が痛くなってジャンキーになりそうに感じました(マジ危険)。
用意する物は、まずハサミで切れる厚さの無色透明の塩化ビニール (PVC)板、すなわちプラスティック版。わざわざ買って来るのではなく、何かのパッケージ等に使用されているクリアケースを、捨てずに取って置いて再利用しています。私は、クリスマス・カードのセットが入っていた外箱を利用しました。市販のプラ板(スチロール)でも代用出来るはずですが、塩ビ板の方が弾力と強度があります。
サクラ、ゼブラ(マッキー)、ユニのペイントマーカー、またはパイロットのペイントペン等のメタリック色の極細油性ペン。イギリスでも買えますが、バカ高いので毎回日本で買って帰ります。日本製でしか有り得ないクウォリティの上に、カード作り等に何かとお役立ちで、私には欠かせない文具の一つです。もしメタリック色が無ければ、黒や他の色の油性極細ペンでも大丈夫です。
好きな色のマニキュア各色。マニキュアなんて長年買っていなくて、古い物しか持っていない…(;^ω^)透明よりも、パール入りやメタリックが向いているように思います。
あとはハサミ、カッター、カッター台、定規、鉛筆、コピー用紙程度の紙、ドラフティング(マスキング)テープ位です。この他、除光液と綿棒、ティッシュか化粧用コットンがあると修正する時に便利ですが、アセトン入り除光液はプラ板には適しません(溶けるらしい)。
まず、ドールそのものを当てて見て、またはシルエットをトレースして、大体の作りたい形・大きさの羽根を紙にスケッチします。私は蝶が嫌いなので、トンボと蝶の中間みたいなナゾ昆虫羽にしてみました。
中心で半分に折り、線対称な形に切り抜きます。これが型紙になります。その際、羽根の模様も予め描いておきます。(非常にばっちいカッター台でお恥ずかしい💦)
この時、羽根中央の上部にこの突起を付けておきます。この出っ張りが、ドールの背中に装着出来る仕掛けです。
塩ビ板の裏面に型紙をマステで固定し、メタリック油性ペンで形をトレースし、模様も描きます。油性ペンが十分に乾いたら(結構時間が掛かります)、裏面からマニキュアで彩色します。油性ペンで描いた面からだと、線がマニキュアで溶けるので御注意を。言わばアニメのセル画のような彩色の仕方ですが、後から切り取るので、外枠の線から色がはみ出ても大丈夫です。マニキュアの臭いが苦手な方、または子供やペットが居る場合、彩色はラメ入糊(英名:Glitter Glue)の方が適切ですが、最近イギリスで安くセットで売っているのをとんと見掛けません。日本だと、ダイソーでも買えるのになあ。
マニュキアが完全に乾いたら(一日位掛かります、尚且つ乾燥中も換気必須)、羽根の形をハサミで切り抜きます。細かい部分はカッターで。
突起部分を、カッターで軽く筋を付けて二段階に折ります。ドールに着用する際は、この突起を服の襟開き背面に差し込むだけ。装着も簡単ですが、外れるのもすぐなので、子供が遊ぶ場合は、両羽根元に穴二ヶ所ずつを開け細ゴムを通して、襷掛けのように両腕に通す方が良いでしょうね。
好みで、表面にビジューを貼ります。私のは、カード制作用のプラ製ラインストーンです。欲張って余りゴテゴテと多く貼ると、羽根が重くなり装着し辛くなります。
最初は右のようにステンドグラス風で作ってみましたが、これではロゼッタちゃんの雰囲気と格好に合わないなと一発で思い、左のように作り直しました。
このステンドグラス風は、アール・ヌーヴォー調とか着物になら合いそう。
羽根の裏面はこんな感じ。透明感は余りなく、陽に透けると正直美しくはありません。見た目的にせめてもと、グリッター粉を塗してキラキラ輝くようにはしてあります。
ドール服を縫ったりカスタムする際、大抵は日本語と英語で検索して、ヨソ様の作品を参考にしてから作成します。小物の場合は、日本人の作品だと技術が高度&緻密で私には難し過ぎたりする事が多いので、今回はまず英語でのみ検索しました。が、後から確認すると、妖精の羽に関しては、英語でヒットした作品の画像の方が、バリエーションも豊かで数段凝った物が多いのです。レジンを何回も重ねて非常に時間を掛けて繊細な羽を作ったり、妖精の羽専門の作家さんも居る様で、またカスタムされた妖精ドールそのものに、うっとりする程美しい人形が沢山あります。妖精に対する欧米人の拘りの強さ・深さを実感しました。
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