2022/09/18

黒地のマチョー刺繍のドイリー

 

夏のアーディングリーのアンティーク・フェアの屋内会場で、一つどれでも2ポンドで商品を販売していたストールで買った、ビンテージ布類が詰まった袋三つの内、一つは何枚かの古いドイリーの組み合わせでした。そのドイリーの中で私の目を最も引いたのは、この黒地に鮮やかな刺繍のドイリーです。

一目でハンガリーのマチョー刺繍だとは分かりましたが、カラフルな糸のやたら長いフリンジが印象的でした。化繊糸でヨレヨレして纏まりも悪いですし、ちょっと長過ぎてウザい程です。

しかし、ハンガリー刺繍の特徴の一つの、裏表の差がほとんどなく見える技は流石。

その他この袋に入っていたのは、まずタティング・レースと思われるドイリー。

きっちりと堅牢に編まれつつ、花のような愛らしさがあります。

こちらは多分クロシェ・レースで、光沢のある糸で編まれています。解れもあり、状態は余り良くありません。

一辺20cm位のフィレレースは、小窓なんかに飾ったら結構可愛よさそう。


このドイリーは、縁のレースは中々可愛いのに、この中央のベージュ色の布の継ぎ当ては一体ナニ?? 穴を接いだ訳ではないし、予め補強のつもりで縫い付けたのでしょうか。とにかく貧乏臭くて邪魔だ~と思い、結構時間が掛かってベージュ布を外したら、土台の白い布にベージュ部分がしっかり色移りしていた…。周囲のレースだけでも、ドール服に活用したいと思います。

これらのドイリー達は、それぞれの元の値段は515ポンドと書いてあったので、元値の合計であれば一袋30ポンド相当でした。その値段では結局売れなかったのだから、本当にそれ程の価値があったかは疑問ですが、2ポンドなら十分嬉しい買い物です。買った残りのもう一つの袋には、レース・テープがどっさり詰まっていました。ビンテージと言う程古くはないものの、ドール服作りの役に立ちそうな物が沢山入っていました。

 

 


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