2023/12/03

勝手にキノコ祭りだ!


貴重な秋の快晴の日の丘巡りのお散歩では、あちこちでキノコを見掛けました。この頃未だ我が家の周辺ではキノコは余り生えていませんでしたが、海抜せいぜい100~200m台とは言え、丘の上では朝夕の気温が平地よりずっと低く、既にキノコの育成に適した低気温だったようです。

最初に訪れたSt. Marthas Hill セイント・マーサの丘の登り口で、愛しのザ・毒キノコ「ベニテングダケ」に、まず出会いました。傘が開いておらず虫食いもなく、完璧な形と色と模様! 目立つキノコなので子供に踏み荒らされる事も多く、また大雨に当たると崩れてしまいますが、恐らくその日の内に生え立てホヤホヤだった物と思われます。そして普通は輪状に(いわゆるフェアリー・リングと言うやつ)複数生えますが、ここのはこれ一本のみでした。

傘が開くと、トレードマークの白い水玉模様が消えて行きます。典型的な毒キノコと思われますが、実はベニテングダケの毒性はそう強くなく、加熱すると無毒化するらしいので、食用にしている地域もあります(…喰いたかねーが)。生では有毒と言う点では、エリンギと変わらない訳です。


この丘の上では、ホコリタケらしきキノコを一番多く見掛けました。

これは、ホコリタケが成熟した様子。破裂して文字通りホコリのように菌糸を撒き散らし繁殖力が強い為、辺り一面に増えるのだと思います。

ベニテングダケもあれば、「テングダケ」もあり。テングダケの実物を見るのは、意外とこれが初めてかも知れません。

そしてこれは、もしかしたら毒キノコの王者「ドクツルタケ」?? 英名「destroying angel 破壊の天使」。地味な見た目に反し、毒性の強さはテングダケやベニテングだけの比ではなく、一本で致死量に至ると言われています。しかしイギリスでは見掛けませんが、近付くだけで皮膚炎を起こす可能性のある猛毒キノコ「カエンダケ」(煉獄さんの髪のよう)は、もっと恐ろしいと思います。

まるでイタリアのチョコレートのような形のキノコ、つまりポルチーニ茸みたいなキノコです。元来英国人は山草や野生の食材に全く興味がない為、イギリスではポルチーニ茸が生え放題採り放題と聞いた事があります。

しかしそれは今は昔の話で、現在は主にキノコ好き移民に寄る乱獲がイギリスでも問題視されています。どちらにせよ、私は野生のキノコを採って食べたいとは全く思いません。画像AI検索アプリで食用と出て来た結果を信じ、中毒を起こしたニュースも最近ありましたしね。

このキノコの周りに生えている緑の植物は、実はBill berryと言うブルーベリーの近種。実は食用出来ますが、やはりイギリス人は概ね興味を持ちません。

この立ち枯れの木には、クリタケのようなキノコがいっぱい。見て楽しい、種類に寄っては食べて美味しいキノコですが、菌糸で樹木を殺す恐ろしい存在でもあります。

ブツブツ恐怖症には、ちょっときつい映像です。

この木に生えて来たキノコは、まるで目のようでかなりブキ。特級呪物か。


 育つと、このようにドラ焼きのような見た目です。

墓地にもキノコが幾つか生えていて、これはヒトヨダケの一種のようです。たった一晩で、溶けて消えてしまうから「一夜茸」。英名は、INK CAPだったと思います。

続いて訪れたPitch Hill ピッチ・ヒルでも、ベニテングダケに幾つか出会う事が出来ました。最早日没時で相当暗く、屈んで撮影した幾つかの写真は、手振れで失敗しました。

やはり私は、お肌ぴちぴちツヤツヤの若いベニテングダケが好き。

一方傘が開き切ったこちらは、熟女の魅力??

ベニテングダケは、ドイツ語圏では食べると幻覚を起こすので古来より魔力があるとされ、更に現在は幸運の象徴となり、クリスマス・ツリーの飾りとしても使用されるモチーフです。うちの周囲にも生えますが、見掛けると漏れなく嬉しくなるから、やはり私にとってもラッキー・シンボルだと思っています。

 

 

 


2023/12/02

眺望抜群、ピッチ・ヒル

 

雨続きの中で奇跡的に快晴の日に、眺望地のSt. Martha’s Hill セイント・マーサの丘を訪れた後は、もう一つの眺望地で未だ行った事のないPitch Hill ピッチ・ヒルに寄ってから帰る事にしました。

ピッチ・ヒルはHurtwoodと言う森の中にあり、最寄りの駐車場も、鬱蒼とした大木に囲まれた窪地に在る上、最早日没時に近くて相当暗くジメジメした印象でした。周囲には道路が通り民家も点在し、見晴らしの良い場所の近くとは思えませんでしたが、頂上まで徒歩5分程度らしいので、この際歩いて行って確かめてみる事にしました。

が、そうは思えない場所から眺めの良い場所が近いと言うのは、大抵標高差はあると言う事。実際に遊歩道は、部分的にかなり急な登り坂になっていました。普段なら然程キツイとは思わない傾斜でも、既にたっぷり散策した後の上、遊歩道がぬかって滑り易く結構大変でした。膝の調子が悪くなっていたP太は、ぶーぶー文句を言いながら登りました。特に、この木の根が地表に這ってボコボコになった部分は、歩き辛く堪えたそうです。

しかし、見晴らし台に到達しこの景色を眺めると、たちまち彼の文句も止まりました。


この展望場所からは、サリー州とウェスト・サセックス州のWeald ウィールド(丘陵森林地帯)一帯と、サウス・ダウンズ国立公園まで見渡せます。

 

ここから視界が開けているのは南側ですが、この時は既に太陽が真西に傾いていた為に、返って撮影には陽射しが好都合でした。

ただし、どんなに快晴の日でも、夕暮れは結構霞みます。

中央の建物は、EwhurstかEwhurst Greenと言う村の教会のようです。田園地帯の中に教会の塔が見えるのは、イギリスの原風景と言えるかも知れません。

地面に赤く生い茂るのは、紅葉したシダ。

見晴らし場所からは、細い階段が下っていました。麓の村から全部登って来るとしたら、結構きつそう。

頂上には、三角点が何故か二つありました。と思ったら、実は一つは三角点型の募金箱でした。こんな場所でも、募金を求めるイギリス人…。安全性が全く信用出来なくて、到底募金する気にはなれません。

東には、同じ位の小高い丘二つが見えます。右(写真中央)は、頂上に塔が在り我々が何度も散歩をしたLeith Hill リース・ヒルで、海抜294mのイギリス南東部最高峰。左は、頂上に鉄器時代の要塞(hillfort)遺跡を持つHolmsbury Hill ホルムスベリ―・ヒルで海抜 261m。ピッチ・ヒルは海抜257mで、どの丘も北からなだらかに標高が上がり、南側は結構急な斜面になっているようです。この一帯が、英国南東部で最も標高の高い場所なのは確かです。

全体的に標高差の少ないイギリス南東部ですが、平地はとことん低く、背の高い建物も少なく、また丘は樹木が少なく牧草地で覆われている事が多い為、少しでも小高い場所は大抵見晴らしが抜群になっています。


実はこの時、背後にはドス黒い雲が迫っていて、今にも雨が降りそうでした。

いよいよ日が暮れて本当に暗くなって来たので、ほぼ写真だけ撮って早々に引き上げました。周囲には遊歩道が沢山整備されているようだから、この丘を中心にハイキングに訪れてみるのも楽しそうです。

 

 

 


 

2023/12/01

緑の瞳のruruko

 

以前アゾンショップ秋葉原店の記念かイベントに発売されていた「Fresh ruruko 20AZ」がとても好みだったので、割と近い仕様に見えたこのrurukoが発売されると知った時、ただちに欲しくなりました。 

これは22年に発売された「Fresh ruruko 2207 PSbl」と言い、人気が高かった為に初回は即完売し、二次生産時もすぐに売り切れ、私は三次生産発売時にやっと購入出来ました。

PW(ペットワークス)の新商品は、大抵日本時間の正午頃に発売開始され、その頃を見計らってPCの前に座って待ち、即座にポチれば手に入れられない事は多分ないようです(超人気仕様のmomokoじゃない限り)

しかし日本の正午と言うのが、イギリス時間では中々起きるのが厄介な早朝なのです。イギリスの朝一番にチェックして、未だ残っていたら買おう…位に思っていると、多くの場合は既に売り切れています。

しかし、少なくとも人気で即完売するようなドールは、PWでは概ね再販してくれます。また、この三次発売時は丁度年末近くだった為、無料卓上カレンダーも付いて来たのはラッキーでした。

「Fresh ruruko」なので、同PWTodays momokoやセキグチのWake-up momoko DOLL同様に、部屋着か寝間着か下着のような衣装に、フットウェアは無しの簡易仕様で販売されました。簡易仕様って言っても一体1万円以上するし、その割に外箱にも入っていない超簡易パッケージなんですけどね…。

同じ髪型で髪色がシルバー、瞳が赤の「Fresh ruruko 2207 PSsv」も同時発売されましたが、自分のるるこのバリエーションにとっては、こちらの方がモデルとして使い易いと思いました。勿論、予算が許せば両方共欲しいところでした。この茶髪は、正式には「ディープアッシュブロンド」と言うそうです。

何より、るるこの中では緑色の瞳、その中でも特にこのライム・グリーンと呼ばれる色が、彼女のアイ・プリントのデザインが一番映えて可愛いと信じています。

るるこには基本的にアゾンのピュアニーモXSの特注ボディ(腰幅が普通のXSより狭いような?)が使われていますが、これにはオビツ22cmボディが使用されています。私にとっては、初のオビツ・ボディのるるこです。

この緑目のるるこをお迎えすると決めた時から、まずこんな古風な格好をさせたいと思い描いていました。

エプロン・ドレス、またはジャンパー・スカート風ですが、実はブラウスと一体化しています。アンダー・スカートのみ、ペチコート代わりに白いスカートを履かせています。

瞳の色に合わせ、リボンは緑色を選びました。

最初は本に掲載されていた型紙をアレンジし、このように作りました。しかし袖はこんなに膨らまなくて良いし、身頃にダーツも特に必要なく、スカート丈ももう少し長い方が良いと思ったので、自作の型紙で作り直しました。

ドレスと共布の頭のリボンが猫耳っぽく見えたから、急遽撮影に猫ちゃんを投入する事に。

今回撮影小物として、テーブル・ライトスタンドを手作りしました。こんなアイテム、日本なら玩食やガチャのミニチュアで、素敵な物が簡単に手に入ると思うのですが、私は一つも持っていませんでした。イギリスでも1/12サイズのドール・ハウス用の中に、時々1/6ドールに使っても可笑しくない物があるはずですが、生憎私は今までフリマ等で安く出会った事がありませんでした。

丁度手元に揃っていないチェスの木製の駒があったので、それを貼り合わせてスタンドに使用しました。灯りは付きませんが、置物としては十分です。

最初はピュアニーモ・ボディの方が若干バランス良く見えましたが、今回実際にポーズを取らせて撮影してみて、関節の硬さ・緩さや可動域的に、オビツのボディの方が私には扱い易いように感じました。

色白だから似合う服の色を選ばず、血色は良いので写真写りもばっちり良く、髪型・髪色にはクセが無い割にお洒落で、モデルとして大いに活躍してくれそうです。つまりは創作意欲を搔き立ててくれる、うちに来てくれて有難うと言いたくなるruruちゃんです。