2026/02/08

ショアハム・バイ・シーのノルマン教会

 

昨年の早春に夫婦で訪れた、海辺の町Shoreham-on-Sea ショアハム・バイ・シーの外れの印象的な木橋を見学した後は、ついでに1㎞以上先の町の中心部まで歩いてみる事にしました。

聖ニコラス教会木橋が在るShoreham-on-Sea ショアハム・バイ・シーの北西の地域は、Old Shoreham オールド・ショアハムと呼ばれ、それに対しかつてはNew Shoreham  ニュー・ショアハムと呼ばれた現在の町の中心部より、更に古い地域でした。

今でも老舗旅籠や古い家屋が残り、日本風に言えば旧街道沿いの宿場町だったみたいな名残りが伺えます。

オールド・ショアハムよりは「新しい」とは言え、ショアハム・バイ・シーも11世紀の土地台帳デュームズデイ・ブックに記録されている歴史的な港町です。

街の中心には、これまたノルマン様式の特徴を良く残す、古い教会好きを惹き付けずにはいられないSt Mary de Haura Church 聖マリア・デ・ハウラ教会が在ります。

de Haura デ・ハウラ(英語ではドゥ・オーラに近い発音で呼ばれるのかも)」と言う他の教会で聞いた事のない独特な名前は、古ノルマン・フランス語で「港の(of the harbour)」を意味すると言われ、この地が中世には重要な港町であった事が偲ばれます。オールド・ショアハムの聖ニコラス教会よりずっと大規模ですが、元々は聖ニコラス教会に寄って運営管理されていた子分格だったようです。 

創建は12世紀のノルマン様式で、ゴシック建築の特徴であるフライング・バットレス(飛梁)も見られます。現在は、イングリッシュ・ヘリテイジの歴史的建造物第一級に指定されています。 

ここで興味深いのは、教会の西側の墓地の中に遺跡のような物が在る事。

説明書きに寄ると(もうちっと綺麗なサインにして💦)かつてはこの教会は倍の大きさだったそうで、遺跡は18世紀に大嵐で崩れ取り壊された西半分の残骸です。今でも町の教区教会としては相当大きいのですが、当時は正に大聖堂クラスだったのではと想像します。修道院の付属教会かcollegiate church コレジエート・チャーチ=参事会管理の聖職者共同教会として建てられた、または近くに居城を持っていた当時の有力貴族de Braose family ブローズ家の権力の象徴として建てられたのでは、とも考えられています。

確かに西ファサードには、アーチを塞いだ後が見られます。つまり現在の西塔は昔は中央搭だった訳で、かつての内陣・聖歌隊席等の東部分だけを本堂としている使用しているのです。


内部もさぞかし見応えがあるだろうと想像しますが、生憎日没過ぎの遅い時間だったせいか閉まっていました。しかしこの日のお出掛けも、非常に充実していて楽しめました。とは言え教会だけって言うのは流石にやはり物足りなく、出来れば間にアンティーク・モールやチャリティショップ巡りを挟んだ方が正解のようです(笑)。



0 件のコメント: