2026/02/07

ショアハムの木橋

 

昨年の早春に訪れた海辺の町Shoreham-by-Sea ショアハム・バイ・シー北西端の古い教会の側には、River Adur エイドゥー川が流れ、其処に「Old Shoreham Tollbridge」と呼ばれる古風な木造の橋が架かっています。その木橋を渡ってみる事も、今回ここを訪れる目的の一つでした。

まるで日本の古い木版画に描かれるような木橋で、イギリスでは他に見た事がありません。イギリス国内のみならず、世界中を見渡しても非常に珍しく、この手の橋の最後の生き残りの一つと言われています。イングリッシュ・ヘリテイジの、歴史的建造物2級に指定されています。

橋の南西には、ブライトン・シティ空港が在ります。と言っても定期便はなく、現在は個人ジェット機(イギリスでは持っている人が結構多い!)専用の空港になっています。度々ドラマのロケ地としても使用され、「名探偵ポワロ」や「ダ・ヴィンチ・コード」「ザ・クラウン」もここで撮影されたそうです。

東岸の橋の袂に、比較的新しい記念碑が立っています。これは、10年前に起きた痛ましい航空事故の慰霊碑。前出の空港では航空ショーが度々行われますが、2015年の8月のショーでパフォーマンス中の戦闘機が墜落しました。 

単に墜落しただけでなく、近くを走る国道クラスA27号線に激突し、走行中の車の運転手や乗者を巻き込み、11人が死亡し16名が負傷する大惨事となりました。戦闘機のパイロットは、一命を取り留めたと記憶しています。その直後、ここからそう遠くない場所を車で移動中にラジオのニュースで知ったので、今でも鮮明に憶えています。

木橋は、御太鼓橋のように緩く湾曲して中央がに盛り上がっている為、向こう側が見えにくくなっています。車一台分が通る幅はあり、昔は馬車や家畜も通ったそうですが、今は歩行者+自転車(+馬)専用となっています。

18世紀末に架けられましたが、現在の橋は2008年に建て替えられた物だそうです。Tollbridgeの名の通り、昔は渡るのが有料でした。

川の流れは全く早くないようですが、河口近くなので潮の満ち引きがあります。

干潟となる広い川辺は、野鳥にとって格好の生息地&休憩地、また人間にとっては絶好のバード・ウォッチング・スポットとなっています。 

海鳥が多いようです。

Black-headed Gullを見掛けました。和名はユリカモメだそうで、日本で臨海交通線の名称になっているのってコレなのかあ。


キーヘイヴンでも見掛けた、Redshank アカアシシギ、またはSpotted Redshank  ツルシギも居ました。

橋の中央辺りに、前出の航空事故の犠牲者の名前を記したプレートが嵌め込まれています。

橋の西側には、移動コーヒー屋さんが出店していました。いつもここで店を出しているようで、ケーキや鉢植えも売っています。伝統的に紅茶文化の国なので、美味しいコーヒーには中々出会えないイギリスですが、こう言う屋台のコーヒーは美味しいに違いないと踏んでいます。

西岸から、東岸のショアハム方面を眺めた所。

西日の当たる夕刻近くは、先程訪れた聖ニコラス教会を眺めるのにぴったり。

ショアハムの背後(北側)の丘では、自然豊かな場所として貴重な動植物達が多く見られ、また青銅器時代の古墳や鉄器時代の集落跡等の先史時代の遺跡が点在しています。 

やっぱりここも訪れて良かったと思える、非常に興味深い、また眺めも良い場所でした。しかしここを訪れると、否応無しにあの航空事故の悲劇が強く思い出されます。 

 
 
 
 
  

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