2026/01/05

新春のウィンザー 2

 

私達夫婦にとって昨年最初のお出掛け先をWindsor ウィンザーに選んだのは、、町の中心部に王城の聳えるドラマティックな景観が、それまで車で通過しただけでもかなり魅力的に見えたからです。 

観光客がぞろぞろ歩いている公道に面して、いきなりお城が立っているのを初めて見た時は、結構驚きました。

もっともそれは城と言っても城壁を含む外城部分で、王族が使用する部分は当然一般人の眼には触れない、内部の一番奥深くに設けられているはずです。

この外城部分は、王室職員の業務室としてでも使われているかと思いましたが、窓を拡大して確認すると、実際に職員の居住区なのかも知れません。

Windsor Castle ウィンザー城は、英国君主が週末を過ごす為の公邸で、王室所有の中でもバッキンガム宮殿と並ぶ重要な居城です。住居者を今も持つ城としては世界最大で、王宮としては欧州で最も長く使用されているそうです。 

増改築を長年繰り返してはいますが、起源は11世紀の本物の中世の城です。ウィリアム一世征服王に寄り、ノルマン時代の城の典型Motte-and-bailey モット・アンド・ベイリー形式で建てられました。天然の小高い丘の上に更にモット(人口の丘)が築かれ、今でも本丸が立っています。

イングランド自体に標高差が余りない為、丘の上に立つ古城と言うのは割と少なく、城が正に街を見下ろす「城下町」らしい町なのは、南東部ではこことアランデル位かも知れません。

また、王宮の上空を飛行機が引っ切り無しに飛んでいるのにも、改めて驚きます。当然、騒音も凄まじい。 

この城はヒースロー空港の西僅か10㎞程度に位置し、おまけに滑走路の進行方向上に在るからです。そう言えば日本からイギリスに戻って来る際、ウィンザー城の真上を通過する為、飛行機から丸見えな事があります。 

この日はイギリスの冬には珍しく抜群の快晴だからこそ出掛けましたが、冬の太陽の位置の低さで、日向と影とのコントラストが極端です。

これは城の前に立つヴィクトリア女王の像らしいのですが、逆光でシルエットのみに見えます。

ここが、国王ヘンリー八世楼門と呼ばれる正門の一つのようです。

ウィンザー城を訪れたと言っても、我々は外から見るだけで内部には入るつもりは毛頭ナシ。勿論一般公開されている部分もあり、それを巡るガイドツアーもあるはずですが、暴力的に高い事は確実だから調べる気にすらなりませんでした()。 

建築物にはそれぞれ名称が付いていて、これは国王エドワード三世塔と呼ばれるようです。

城の南西には、観光地らしい商店街や飲食店街が広がっています。

こんな古風なアーケード街もあります。19世紀末の築。

バリバリの観光地なので、物価高のイギリスでも全ての商品が更に高目です。イギリス初の日本風のふわふわパンケーキ屋なんてのも見掛けましたが(:イギリス伝統のパンケーキはクレープに近く薄っぺらい)、…値段を見ただけで食欲が失せました。

このアーケードの最奥に、もう一つの鉄道駅Windsor Eton Centralが在ります。

かつての御用列車らしき蒸気機関車が、展示されていました。 

珍しい色と形の郵便ポスト(現役)は、多分ヴィクトリア時代の物。 

西洋ではお正月と言えばXmas休暇の一部なので、未だXmasの装飾が残っているままです。

こんな寒い季節とは言え、流石は英国屈指の観光地だけあって、旅行者で相当賑わっていました。夏には、やはり近付けない程混雑するんだろーなと想像します。

最後に、ウィンザー城の南に5㎞程も広がるWindsor Great  Park ウィンザー大公園の脇を通って帰りました。





2026/01/04

新春のウィンザー 1

 

昨年の元旦は天気が悪かった為、セブン・シスターズへの散歩にも出掛けませんでしたが、年明け二日は見違えるような快晴でした。そこで、何処かへ年の最初のお出掛けをしようと言う事になり、P太はウィンザー大公園を提案しました。が、私は、どうせなら今まで通過しただけなら何度もあるものの、停車して訪れた事は未だ一度もない、王宮ウィンザー城の在るWindsor ウィンザーそのものへ行ってみようと提案しました。

ウィンザーは、押しも押されぬ英国を代表する人気の観光地の一つですが、混むのは夏期中心の、主に海外旅行者に人気の観光地①の方です。それで、訪れるならこんな真冬しか機会がない!と睨みました。

しかし人気の観光地は、まずは駐車出来るかどうかが私達にとっては問題。普段はどんなに中心部から遠くしばらく歩く羽目になっても、無料で駐車出来る場所を探すドケチな私達ですが、ウィンザーは流石に英国屈指の観光地だけあって、近隣の町や村でさえ駐車は厳しく全面禁止になっていました。 しばらく周囲をぐるぐる回った後、仕方なく最終的にウィンザーの町外れの有料駐車場を利用しましたが、それとて午前中でさえ空きをやっと一台分確保出来ただけで、本当に冬以外にここを訪れるのは不可能だと実感しました。

駐車場から街に向かって歩き、まず最初に目に入って来たのが、Windsor Eton Riversideと言う鉄道駅。城下町ウィンザーと、イートン校で有名なイートンは隣接している為、駅を共有しているのです。

その名の通り、駅は川の側に立っています。この川は、この後(下流で)ロンドン市内も流れるテームズ川です。

橋を渡って、川向うに行ってみる事にしました。 

対岸は、ウィンザーではなく既にEton イートンになっていました。ウィンザーとイートンが近いのは地図を見て知っていたものの、拡大して確認はしていなかったから、川を挟んで隣り合っているとは知りませんでした。

 

渡った橋を振り返ると、逆光ですがお城を眺める格好のスポットになっています。

イートンと言えば、イギリスの数あるパブリック・スクールの最高峰Eton College イートン校のお膝元の町。

歴史の古いパブリック・スクールには、大聖堂と見紛う巨大礼拝堂が大抵校内に設置されている物で、ここでも早速礼拝堂らしき建物が見えて来ました。

15世紀に創立された全寮制男子校で、英国王室や貴族の子弟の通う、また数多くの英国首相を輩出した名門中の名門校として知られています。年間学費は、眩暈がする金額。しかし、イギリス中で二千五百近くある、多くが南東部に集中している超お金持ち独立校は、今やアラブや中国やロシアの成金の子供でいっぱいで(日本の芸能人にも子供を通わせている人が居ますね)今の時代にここの生徒もイギリス人限定とは行かないはずです。

この礼拝堂の外壁のガーゴイルを見て、何故ナイジェル・ファラージ(極右政党の党首)がゴーモン受けているいるのだろう…と思いました。

子供の頃、映画でも漫画でも「寄宿舎物」と言うジャンルが異様に好きだった為(ヘンな子供‼)、当時だったらここを訪れて狂喜乱舞していた事でしょう。

学校関連なのか、町には重厚な建築物が沢山。

町の土産物屋には、こんなテディベアも売られていました。この時はクリスマス休暇中だったので、実際にイートン校の生徒がこんな燕尾服の古風な制服を着ている様子は確かめられませんでした。

 商店街には、アンティーク屋も幾つか並んでいました。 

再び橋を渡って、ウィンザー側に戻ります。 

川には、水鳥がこれでもか!と群がっていました。こんなに大量の白鳥を一辺に見るのは、冬の猪苗代湖以来かも知れません。

イギリスで見掛ける白鳥は、大抵白鳥の中でも最大のコブハクチョウ(Mute Swan)と言う種類です。この写真から、デカさを実感して頂けるでしょうか? 
何はともあれ、城下町な上に川辺の町と言うのは、やはり雰囲気が良い物です。