今年の結婚記念日に、P太からバラの花束を貰いました。自分の庭でバラを大量に育てている為、この家に住み始めて以来花束を買う事は普段はありませんが、未だ咲かない時期に花束を貰うのはやはり嬉しい物です。春先でバラの枝自体の勢いが良く、既に若芽が出ていた為、試しに植木鉢に差してみる事にしました。すると、ちゃんと根付い夏には花が二つ咲きました。
バラの挿し木は、普段からやっています。大量に剪定した枝を只捨てるのは勿体ないからと言うのもあり、また高価なバラ苗の保険として取って置く為でもあります。実際に、生憎本苗は枯れてしまっても、クローンとして作った苗のみが残ってくれている場合があります。
バラの挿し木の方法は、次の通りです(ガーデニング・サイトからコピペ)
① 5枚葉が2つ付いた枝を5~10cmに切り、トゲは取り除く
② 発根面積を増やすため、枝の切り口を斜めに切り落とす
③ 切り口を30分~1時間程度水につける(水揚げ)
④ 切り口に発根促進剤をつける
⑤ 先端の葉を2~3枚ほど残し、他は切り落とす
⑥ 挿し木用の器に土を入れる
⑦ 枝を挿すところに割り箸で斜めに穴を開けておく
⑧ 枝を斜めに挿したら、まわりの土をならして倒れないよう安定させる
⑨ 半日陰の場所へ移動させ、発根するまで土が乾かないよう水やりを続ける
⑩ 根と新芽が見えたら鉢や庭の土に植え替える
①は若過ぎない、ある程度硬くて太い逞しそうな枝が向いているようです。木化して古過ぎる枝も不向きです。②は水揚げする面積を増やす為でもあり、切り口の細胞を潰さないよう良く切れるカッターや剪定ばさみが最適です。バラは茎を切って乾くと約2秒で膜を作る為、切り花の水揚げを良くするのには水の中で茎を切る事が推奨されています。しかし挿し木の場合、私は③は省いています。④も省く事がありますが、発根する時はちゃんと発根します。
⑤水分が全体に回りにくくなると発根を妨げるので、葉が大き過ぎる場合は半分に切り落とす事もあります。⑨その後、兎に角水を切らさない事が重要で、肥料は特に必要ありません。日本なら猛暑の盛夏を咲け、梅雨時期の湿度の高い5下旬~7月(緑座し)か9中旬~10月(休眠差し)が挿し木に向くそうです。イギリスでは、霜が降りる時期の屋外は向きません。新芽が出ても着根していない場合があるので、安定して成長するまでは数カ月掛かります。⑩成長したら一回り大きい植木鉢に植え替え、地植えするのはある程度大きくなってからの方が良さそうです。
品種に寄っては、挿し木ですぐに着根してバンバン増えるバラもある一方で、何度挿し木しても成功せず増やせないバラもあります。私が知る限り、イングリッシュ・ローズの「ザ・ジェネラス・ガーデナー」は、この点でも非常に強靭です。
この方法で、他にも色々な植物を増やしています。アジサイやチェリーセージは、割と簡単に根付きます。水揚げの容易な植物が、挿し木に向くようです。ペンステモンは宿根草でも寿命が短い為、毎年挿し木して置かなくてはなりません。イギリスでは、花苗が意外な程高価なせいでもあります。剪定すれば単なる生ゴミ行きだと思えば、何でも挿し木を試してみる価値は十分あります。
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