2025/08/15

お盆心霊特集 とあるお盆の体験

 

今から数十年前、お盆休みに姉と福島県の実家へ帰省した。姉と二人で地元の街を歩いていると、高校生時代の姉の同級生で、お父さんの新盆だと言う人に出会い、しばし立ち話をした。

その夜中ふと目を覚ますと、開け放しにされた隣の部屋に、白い服を着た初老位の男性の姿の動いているのが見えた。家族の男とは、明らかに背格好が違う。…ありゃー、これは確実に生身の人間ではない、幽霊だよと即座に思った。しかし全く邪悪な感じはせず怖くはなく、生きている内に幽霊を見る事もやっぱりあるんだなと妙に感心した。その後普通に寝て、朝この話を姉にすると、自称霊感がある姉は間髪入れずに「それ、白い服を着た男の人だったでしょ?」と答えた。更に、「○○さん(同級生)に会った時から、どうも我々に付いて来ちゃったんだよねー」と付け加えた。…何だか姉がコワイ。

その後、その幽霊は○○さんの亡くなったお父さんだったと、何故か私の家族の間では広まった。その後弟と結婚した義妹さえ、私が見たのは○○さんのお父さんの幽霊だったと聞いていた。私はそのお父さんには生前に一度位しかお会いした事はなく、当然顔も憶えていないんだけど、何故そう言う話になったのか自分でも不思議だった。

しかし、昨年姉から聞いた話だと、その新盆の際、姉の同級生の御実家のお母さんは旅行に出て家に居なかった為、迎え火を焚かなかったので、同級生のお父さんの霊が迷って我が家に付いて来て出てしまった、と私自身が言ったらしいのだ。自分はその話は全く知らず、言った憶えも聞いた記憶もとんとない。そもそも、迎え火がそんなに重要だと思う程信心深くもまるでなく、神掛ったか憑りつかれたか、自分の意志に反して口走ったようだ。得体の知れない自分自身が一番コエエのでは?と思った。

 

  

撮影地:ナショナルトラスト Shefield Park, Bateman's, 

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