ビンテージ・ジュエリーの当たり日だったフリマでは、このビンテージ・バッグにも出会いました。フォーマル着用のパーティーなんて最早行く機会もないし、ましてクラッチ・バッグなんて持つ事はなく、更に強度的に実用には向きそうもないのですが(もし姉がビンテージ・バッグのコレクションに加えたいと言ったら上げるつもり)、値段は1ポンドと言われたし、美しい手仕事好きとしては見逃せないと思いました。
製造年代は恐らくアール・デコ時代で、百年前になるから正確にはビンテージではなくアンティークです。モノトーンはこの時代のバッグの定番ですが、これ程細かい装飾のバッグは今まで見た事がないように思います。
幅は27㎝程度の大まかに横に長い六角形で、黒いグログラン地に、直径1㎜程度のキラキラ輝く銀色のシード・ビーズがびっしり刺繍されています。このビーズは、磁力の付いた裁縫ハサミの先にくっ付き、ガラス製ではなく金属なのが分かりました。バッグ本体の縫製も含め、総手作業のようです。
生憎ビーズ刺繍はあちこち糸が解れていた為、失ったビーズを補充する事は出来ませんが、これ以上解れないよう家に帰って縫い留めました。
表面程の細かさではありませんが、裏面もビーズ刺繍が菱形の格子状に一面施されています。真ん中には、手の甲を通す為の持ち手が付いています。
中面も、黒いグログラン張り。内ポケットもあり、機能性は結構工夫してあるようです。
これらをフリマで買った日は、9月の中旬頃でした。そのフリマは今年は10月中旬まで開催する予定でしたが、雨天欠行が続き、その後も雨が多く、例え当日は晴れていても地面が抜かり過ぎ、気温も低いので乾く見込みがない為、結局その日が今年最後の開催日となりました。昔よりはフリマでの収穫が減った、また昔良く出会ったアイテムを見掛けなくなったのは確かです。それでも嬉しい収穫は幾つも恵まれ、今年も十分楽しませて貰いました。
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