いつものフリーマーケットで、ビンテージと呼ぶには古さが少し足りないパーティー・バッグを、幾つか並べて売っているストールがありました。その中で一番装飾が凝って魅力的だったのがこのクラッチ・バッグで、未使用のようで状態も悪くありません。しかし、ビーズ刺繍は良く見掛ける色合い(モノトーン+金か銀)で、然程珍しいデザインでもないと思いました。それに、姉もビンテージ・バッグはしばらく要らないと言っていました。そう思いながら手に取って眺めていると、売り主の女性が「それは20ペンス(約40円)よ」と言います。と言われれば、買うつもりはなかったけれど、見逃す手はなくソッコー買いました。
ビンテージっぽくは見えるものの、実は結構新しい製品かも知れません。既製品ですが、造りは総手作業のようで、丁寧で繊細なビーズ刺繍です。
蓋部分の表面と同じ柄とは行きませんが、裏面にもビーズが縫い付けられています。
縁は一瞬コードかブレードに見えますが、これも極小のビーズ刺繍。このバッグ一つに、夥しい数のビーズと気の遠くなるような手間が掛かっています。
サテン地で中面はこんな感じ。蓋部分と共にジッパーが二箇所付いていて、造りはしっかりしています。
中面に残っているラベルから、インド製ではないかと思います。そう言えば、売っていた女性もインド人らしかったように思います。
日本で今人気のインド刺繍のリボンの魅力を思えば、インドでこんな美しいビーズ刺繍のバッグを作っているのも、全く可笑しくないように思います。
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