2024/08/22

アートとビンテージの海辺の町マーゲート 1

 

昨年の夏、実際には雨が降っていなかったのにも関わらず、天気予報では早くから雨天とされていた為、フリーマーケットの中止された日曜日がありました。「週末で天気もそう悪くないのに何処にも出掛けないのは勿体ない」と、我々は急遽出掛ける事にしました。選んだ目的地は、ケント州のほぼ東端の海辺の人気のリゾート地Margate マーゲート。この町は芸術とビンテージの町としても知られ、古物番組にも度々登場します。それで、きっとブライトンを少し小さくしたような、お洒落でアーティスティックな町だと想像していました。ところが私もP太も、子供の頃に浜に遊びに来たとか車で通過しただけで、今まで意外に一度も「ちゃんと」マーゲートを訪れた事がありませんでした。

まず町へ入る直前に、大きなアンティーク・モール…と言うかセカンドハンド屋を見付けて、唐突に立ち寄る事にしました。

元教会の建物を利用したアンティーク・モールは良く見掛けますが、こんな戦後の比較的新しい建物のは初めて見ました。十字架が見えなければ、体育館か催事場のホール(教会も集会場には違いないだろうが)に見えます。

中は、家具類がほとんどでした。

この1950年代のガスコンロ台は、赤が利いて絵になる可愛さ。

我々の興味を引く商品は無さそうに見えましたが、P太はここでイギリスでは貴重な超軽量の折り畳み傘を2ポンド位で買いました。天気の変わり易いイギリスでは、折り畳み傘は必須アイテムで、折り畳み式じゃない傘より断然多く売られているのに、軽量で機能的ってのは中々見当たりません。

続いて、マーゲートの街にやって来ました。ブライトン同様に駐車しにくい町かと思いきや、中心部からそう遠からぬ住宅地に無料で駐車出来ました。

アートの町らしく、一般住宅の外壁を利用した壁画をあちこちで見掛けました。

マーゲートの商店街を通りながら、海岸に向かって歩きます。まず目に入ったのが、この大きなヴィクトリア時代の建物。「The Man of Kent」との文字があります。

お茶を飲む&運ぶ中国人を描いた壁画があり、もしかして元々は茶葉の貿易会社だったのかも、と思いました。

目抜き通りを歩くと、空き店舗が目立ち、人気の観光地らしからぬ正直寂れた雰囲気が漂っています。ブライトンのようなお洒落な独立店もなく、イギリスの他の中規模都市同様に在り来たりのチェーン店ばかりで、勝手に思い描いていたのとは随分違う様子です。


しかし日曜日なのに、チャリティショップの多くは開いていました。今時のチャリティ屋は、元がタダの寄付品とは思えない程値段が高めですが、この町のチャリティ屋の値段は全体的に安いのには驚きました。

とあるチャリティショップでスタッフ達の話を聞いていたら、最近テレビを万引きされたとの事です。チャリティ屋から盗むなんて世も末ですが、返って元がタダだからと心置きなく盗むのか?? チャリティ屋の価格設定の低さからも、この町、明らかに経済状況が悪いんだな…と感じました。




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