健康の為に夫婦で一日30分以上の散歩を心掛けていますが、秋になり更に冬時間が始まり、どんどん散歩に出るのが難しくなって来ました。寒さ自体はどうって事ないものの、天気が雨ばかりな上に日照時間がとんでもなく短い(12月の日没は3時台!)のが問題です。
この週末も雨が今にも降りそうな惨めたらしい曇天でしたが、散歩の代わりに家でトランポリンを20分以上続けるよりはマシと、ほぼ無理矢理Crawley クローリーのTilgate Park ティルゲート公園に散策に出掛けました。
がむしゃらに頑張ってまで健康を維持して、長生きしたい人生でも世の中でもないけれど、身体のあちこちが不具合なまま死ねずにダラダラと生き伸びるのは、もっと悲惨で嫌ですから。
少なくとも、この公園は周囲に簡単に駐車出来るし、入園無料の割に見応え歩き応えが十分あるので、何度行ってもそれなりに楽しめます。
いつもの週末なら湖に面したこの緑地は、ピクニックする家族や日光浴する人々、遊ぶ子供達でいっぱいで非常に賑やかですが、この日は流石に伽藍として静かでした。
丁度色付いた木々の美しい季節でしたが、やはり陽射しと青空がないと紅葉は映えないと残念に思いました。
この公園は部分的に庭園に近く、外来種の樹木が割と多く植えられている為、イギリスの天然の森林より返って紅葉を楽しめます。
前にも思いましたが、イギリスの古来の広葉樹は、紅葉の色幅が少なく単調で地味なのです。
また、日本の一、二週間位で一気に変化する紅葉と違い、イギリスでは8月末位から徐々に紅葉が始まるので、樹木の種類に寄っては、紅葉真っ盛りな木も在る中で、既に葉が散っ去った冬木立ちもあれば、未だ葉が青々と茂った広葉樹も見られます。
紅葉はカナダと日本がサイコー!とイギリスでは思われていて、実際紅葉を楽しむ専門のカナダや日本行のパックツアーも多く組まれます。言ってしまえば、日本人が当たり前だと思っている日本のモミジや、カナダ・カエデの彩が存在しないと言うのは、紅葉としてはかなり物足りない見た目なのです。
この公園の中でも毎年一際眼を引く紅葉が、この湖畔の一本の日本のモミジの木。
我が家の庭のモミジ同様に、元から葉が赤い品種だと思いますが、紅葉時には一層独特の赤味が増します。
この公園内には遺灰の散灰場所もあり、墓標代わりにプレート付きのベンチを公園に寄贈する人も居ます。これは、そんな家族が花を持って墓参りに来たばかりのベンチと思われます。木製にしか見えませんが、実はPETボトル等のリサイクルの樹脂製で、木と違い朽ち果てる事がありません。
晴れていなくとも紅葉はそれなりに綺麗に見えたので、もし天気が良かったら、さぞ美しい眺めであっただろうと想像します。この時期一週間位まともに太陽の光を見ておらず、日光恋しやホウヤレホウと心底思いました。
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