八月の末の連休の二日連続のフリーマーケットでは、リペイントに向きそうな中古ファッション・ドールを結構買い集める事が出来ました。未だ夏休み中だった事もあり、そのお人形で遊んだ子供本人が店番しているストールも多く見掛けました。とあるストールでは、ありふれたバービーやディズニーの姫人形はマッパで地べた置きで一体50ペンスなのに、Lottie ロッティ―ちゃん人形とそのアウトフィットだけは、チャック式袋に一纏めされ、テーブルの上で3ポンドの別格で販売されていました。ロッティ―は、子供を変に背伸びさせずに健全に子供らしく育てると言う、現代のイギリスの多くの(ハスッパな)ファッション・ドールに真っ向から対抗するコンセプトで生まれたエシカル人形で、普通の量販店ではなく意識高い系のお洒落な玩具店でしか販売されない為、持ち主の女の子にとっても特別な人形だったのだと思います。その女の子に、2ポンドに負けて貰って買いました(…子供相手でも値切るw)。
アウトフィットは二組で、その一つは、この人形のデフォルト服と思われるセットです。裏地が水色地の水玉柄のコート、クマ耳帽子、ボーダー・マフラー、Tシャツ、台形のスカート、ボーダー・タイツ、フットウェアで一式揃っています。デザイン名を「Autumn Leaves オータム・リーブス」と言い、秋の森を散歩するロッティ―ちゃんの設定のようです。秋は秋でも、冬間近の晩秋の服装です。
色がてんでバラバラなのに不思議と統一感があり秋らしく、子供らしい服装ながら中々お洒落に見えます。素材感も、起毛の暖かそうなコート、フェルトっぽい帽子、コーデュロイのスカートとバリエーションに富んでいて、ロッティ―人形のアウトフィットの拘りは、実は中々侮れないと感じました。
特に、スウェードをイメージしているらしい、フロッキー加工のブーツはかなりの可愛さ。しかしクマ帽は、ぺったんこの安直な造りで、生憎頭に上手く被せる事が出来ません。
コートの下は、犬柄プリントの長袖Tシャツです。森でワンコとお散歩をするロッティ―ちゃんと言う雰囲気。
もう一組のアウトフィットには、ロッティ―の服としては珍しくメタリック・カラーやラメ地がふんだんに使われています。デザイン名を「Superhero」と言い、正義の味方に扮するロッティ―ちゃんです。元は金色の仮面(目の部分だけの)も付属し、人形無しでアウトフィットのみとして販売されました。
ジャンプスーツにもマントにも、ロッティ―の「L」の頭文字入り。
翼の付いた煌びやかな黄金のブーツが、まるで聖闘士☆星矢の「聖衣 クロス」のよう…。
勿論このロッティ―ちゃんも、この後私のリペイントの生け贄になって貰う予定です。コンセプトは優秀、顔型やボディの造形自体も優秀、可動域もシンプルながらまあまあなのに、肝心のフェイス・プリントと中途半端にくすんだ肌の色がいつも残念で、正直可愛くありません。このままでは、どうにもモデルとして使う気になれないからです。
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