夏のお出掛けや一時帰国した際の記事が未だ山程残っていますが、それらをすっ飛ばし、割と最近の秋らしいお散歩のレポートからお伝えします(…その秋もそろそろ終わるが)。10月に入りフリマも終了すると、イギリスらしく悪天候続きとなり、お出掛けする事もすっかり無くなりました。そんな合間に、奇跡的に快晴の日が一日だけあり、こんな機会を無駄にしてなるものかと、自然豊かな見晴らしの良い場所へ、夫婦で散歩に出掛ける事にしました。
選んだ場所は、前にも一度だけ訪れた事のある、ドラマティックな小高い丘の頂上に、教会だけがぽつんと立つSt. Martha’s Hill セイント・マーサの丘。対向車が来ないか緊張するような細い山道を登って、最寄りの無料駐車場まで行きます。その日は日曜日だった上に、我々同様にこんな好天気は見逃せないと考えた人は当然多く、既に駐車場は満杯に近く、やっと空きを一つだけ見付けました。
駐車場から、ほぼ尾根伝いの森の中の遊歩道を通り、教会を目指して歩きます。
この道は、カンタベリーとウィンチェスターを結ぶ中世からの巡礼路上でもあります。
10分程歩いて視界が開けて来ると、教会に到着。正式名を、「Church of St. Martha-on-the-hill 丘の上のセイント・マーサ(聖マルタ)教会」と言います。
冬の平日だった前回にも増して、教会周辺はかなりの人で賑わっていました。
この日は教会のボランティアの人達が、クッキーやお手製ケーキ、温かい飲み物を提供していました。料金は寄付金制。P太は最初心惹かれましたが、改めて観察してみて、イギリスらしい極甘の(ぶっちゃけ不味そうな)お菓子ばかりな上、小銭の持ち合わせも余りなかった為に見送りました。
期待した通り、この日は天気だけでなく視界も良く、ここからの見晴らしは抜群でした。
イギリスに良くある田園風景ですが、何度見ても見飽きません。
この時は、紅葉のピークの2,3週間前と言う所でしたが、生憎この後再び悪天候が続き、紅葉を眺めに出掛ける機会には恵まれませんでした。
ここは丘の頂上なのに、教会周辺の地面は浜辺のようにサラサラの砂地なのが独特です。これは、この丘がかつて海の底だった事を証明しているそうです。この丘からは先史時代の痕跡も多く発掘されるそうで、考古学的にも地学的にも興味深い場所です。
0 件のコメント:
コメントを投稿