いよいよ10月に入りハロウィーンが近付いて来たので(おまけに今日は13日の金曜日だ)、「トワイライト」のベラのバービー人形に、往年のTVアニメーション「妖怪人間ベム」のベラのコスプレをして貰いました。名前が同じ、人外が共通と言う、只それだけのオヤジギャグ的な選択です(笑)。
「妖怪人間ベム」と「まんが日本昔ばなし」の夏の怪奇特集は、今でも私にとって最高に怖いアニメです。しかしその怖さの質は、まるで異なります。「まんが日本~」が日本の怪談の伝統的な怖さを忠実に伝えているのに対し、「妖怪人間~」は今だかつてない得体の知れない気色悪さに溢れています。
主役の妖怪人間三人は、普段は人間の姿(一応)をしていますが、それでも既に十分怖く、そもそもこの作品の中では人間自体が、一般市民でさえ皆キモ怖い顔に描かれているのです。言うなれば、日本人の神経を逆撫でするような気持ち悪さ。
アニメが子供向けオンリーだったはずのその時代、「妖怪人間~」は絵柄も異色、ストーリーや設定も異色(OPなんてジャズだし!)なので、長い間アメコミとかの外国製アニメかと思う程の違和感に満ちていました。しかし、原作も日本オリジナルで、れっきとした国産だそうです。
ただし、今や韓国や中国にアニメの下請けを出すのは当たり前ですが、「妖怪人間~」はその先駆けで、日本で初めて韓国に下請けを依頼した作品だそうです。当然その頃はインターネットなどは存在せず、連絡方法や意思の疎通が中々上手く行かなかった為、他に例を見ない無国籍な仕上がりになったとか。
妖怪人間ベラさんは、怖い顔をしている上に鞭なんか振り回していますが、その性格は半妖なのにも関わらず人情家。ついでに、ベムは妖怪人間でも紳士然としていて、ベロは妖怪人間でも人懐こいと言うキャラ設定です。
「トワイライト」ベラさんが目指した妖怪人間ベラのコスプレは、強烈なメイクまでは真似るつもりはなく、あくまで最強に美しい妖怪人間ベラです。
紫のワンショルダーのドレスは、シンプルなようでも、体にぴったり沿わせるように作るのには結構苦労しました。この体の凹凸が控え目な新しいバービー用の既存の型紙は持っていない為、一から自分で型紙を起こさなくてはならないのです。また丁度良い紫色の布地の持ち合わせがなく、一度裏地のようなペラペラの化繊地で縫ってみましたが上手く行かず、しかしコットンでは流石に闇深さが出ないだろうと悩みました。
そこで、綿生地に黒いチュール地を重ねて一応解決。スカート部分のスリットは、左右に大胆に(そうでもないか)入れてみました。最初のアニメでは、実はワンショルダーにタックが寄っている、割と複雑な構造になっています。
マントの表地に使用した赤い布は、チャリティショップで購入した謎の素材(そんなんばっか)。綿100%のようですが光沢があり、しかし綿サテンのように極め細やかではありません。写真では色飛びしてしまいますが、実物はもっと深い赤です。マントの両面が化繊地の場合、アイロンが利きにくく嵩張ってしまう為、表地のみはコットンにしました。
原作では、マントの裏地はセラドン・グリーンみたいな色でしたが、紫のドレスやマントの表地の赤との組み合わせが激し過ぎるので、ほんの少し緑掛ったシルバーに変更しました。
また原作では、黒い便所サンダルみたいな靴を履いていて、寒いし活動しにくそうでしたが、ここではブーツに変えてみました。アナ雪のブーツは、ゴスに合うのう(笑)。
そして、ベラと言えば武器はムチ。「ベラの鞭は痛いよ!」
とても痛そうには見えないへなちょこ具合ですが、一応作って持たせてみました。
鞭がどう言う構造になっているかなんて全く知らないので、作る前に試しにググってみたら、ヤバい画像いっぱい出て来た~💦
ベラの鞭は、使用しない時は左手首にバングルのように巻き付いており(知らんかったわい)、コンパクトに収納出来、尚且つ必要な時はすぐに取り出せる賢い仕組みです。
ワンショルダーのドレスは、一応普通のイヴニングとしても着用出来ます。
ベルベットのベルト、ファッシネーター、スワロのネックレスやイヤリングを合わせてみました。ベラさんだって、早く人間にもなりたければ、人間になってパーティーへも行きたい…かも知れません。
シンプルなドレスの、装飾次第で如何様にもアレンジ出来るのは、着せ替え好きにとって楽しい点です。
「妖怪人間ベム」は、その独特な作風から今や伝説的な作品で、リメイクやスピンオフも沢山出ています。生憎それらを観る機会は未だありませんが、やはりオリジナルのインパクトを超えるのは中々難しそう。しかし実写版ドラマのベラを演じた杏さんは、これ以上ない程のハマり役と絶賛されていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿