この浴衣に使用した懐かしくも野暮ったい生地は、随分前にイギリスのフリマで買った端布です。サッカー地にポップな花柄が散ったプリント生地で、ビンテージと呼べばそうかもですが、中途半端な古臭さです。これでドール服を作るのなら浴衣、しかも子供用しか思い浮かびませんでした。
だからモデルは当初リカちゃんを考えていましたが、布地の柄的にはもう少し背の高いお人形用の方が生きると思い、27cmでもレトロ童顔のシンディちゃんを選びました。
薄い生地ですが、目が細かく詰まっていて、思ったより針通りが悪く縫い易くはありませんでした。
シンディをモデルにするとしても、最初は可動域の広い「Sindy Play」にしようかと考えましたが、最終的にビンテージ・シンディに決定。
「Sindy Play」は、ビンテージ・シンディを忠実に再現しているようでも、やはり顔の可愛さやレトロさが本物のビンテージには劣ります。
何はともあれ、この「スターライト」シンディは、我が家のビンテージ・シンディの中でも最も状態が良く、特にべっぴんさんです。
意外と色んな帯が合う浴衣なのですが、もし子供らしい可愛さを目指すのなら、赤のギンガム・チェックの帯とかもイケます。
反対に黒い帯だと、少しだけ大人っぽく見え、また違った表情です。
本当は着物や浴衣のモデル・ドールは、少なくとも腕の広げられる可動域は必要なのですが、このように単純な小さ目の柄が均等に散った浴衣なら、何とかなると思いました。
私が幼少の頃も、最初はサッカー(またはリップル)生地の浴衣から始まったように記憶しています。帯は、勿論兵児帯。普通の木綿生地の浴衣になった時は、少し嬉しかったと記憶しています。しかしあの昭和レトロな柄の浴衣用サッカー生地にも、今となっては凄~く惹かれます。
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