イギリスでの今年最初のフリーマーケットでは、最後の去り際にこのブローチを買いました。アンティーク・フェアやモールでも余り出会えない、私の大好きな1960年代に流行したポップなエナメル(ホーロー)花ブローチなのに、その上其処は一度チェックしたはずのストールだったのに、うっかり危うく見落とす所でした。いや、もしこのブローチの存在に気付きもしなかったら、悔しい思いにすらなる事はなかったのですが、兎に角これだから売り場は、しつこく何度も出来るだけ見回るのに越した事はありません。
直径は5cm強で、円だけで構成したような意匠もポップさは十分です。全体の形も丸ければ、花弁の一つ一つも丸っこいのです。この花弁は、裏側を見ると実は二枚の金属板を同じ形に複雑にカットして、立体的に巧みに構成しているのが分かります。色味が黄色味を抑えたコクのある真紅なのも、気に入っています。
花の形は完全に違うけれど、雌蕊が黒なので赤いポピーを連想させます。もしかしたら、イギリスで毎年11月に戦死者慰霊の象徴として着用される、ポピーのブローチとして売られていたのかも知れません。
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