2023/06/13

女王追悼記念ティータオル

 

帰国前に、日本の家族や友達へのお土産を求めて、何度も何度も地元の商店街を彷徨いました。しかし何度も探しても、商店自体が面白くないのだから、気の利いた物は一向に見付かりません。そして例え他の街へ行っても、ほぼ同じチェーン店しかないので埒があきません。ところがそんな時、中々魅力的な柄のティータオルを発見。イギリスならではの、特に今だけの限定デザイン、そして奇跡的にイギリス本国製なのが地味に驚きです。


ティータオルは典型的な英国土産で、商品の地域性のほとんどないイギリスでも、これだけは観光各地の柄が当地で販売されています。ティータオル、すなわち本来の使用目的は布巾ですが、種類が豊富な為コレクションしたり、カバーとして使用したり、またペナント(若い人は知らない単語であろう)のように壁に並べて貼る人もいます。しかし古い物でも、リネン製なら大抵アイルランドで生産されています。今時のコットン製なら中国製やインド製が中心で、少なくともイギリス製のティータオルに出会うなんて私は初めてかも知れません。

デザインのテーマは、昨年9月に崩御されたエリザベス二世女王の追悼記念。女王の横向き肖像を中心に、ユニオン・ジャック、女王の愛したウェルッシュ・コーギー犬、女王の生没年が紋章風に構成され、そしてその周囲には白馬や王冠、色とりどりの花々が描かれ、深い紺色の地色で引き締められています。

この花々にはイングランド国花バラ、スコットランド国花アザミ、ウェールズ国花水仙、北アイルランド国花(花ではないが)シャムロックが混じっていて、「連合王国」の女王である事を象徴しています。

死亡を記念して商品が発売されるなんて、日本ではまず考えられませんが、辛気臭さや暗いイメージはまるでなく、只純粋に女王を思慕した品のある華やかさのデザインなのが分かります

素材はコットン100%で、既に何度か水を潜ったようにプリントが落ち着いて見えます。

イギリス好きの友達へのプレゼントに加える為に買いましたが、余りにその友達への贈り物としてピッタリに思え、後から「もしかして昨年の誕生日プレゼントとして既に彼女に贈ったのでは??」と疑いました(買ってすぐに発送した物は余り記憶がない…)。しかしよくよく考えたら、昨年の友達のお誕生日時点では女王は未だ御存命。どう考えてもこのティータオルが存在しているはずはないから、贈っていない事を確信しました。 




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