クリスマスの翌日であるボクシング・デーは、伝統的にイギリスの冬のバーゲン始まりの日で、かつては日本の正月の初売り同様に商店が最も賑わう日でした。しかし昨年のボクシング・デイに地元の街へ行ったら、危惧した通り通常の週末程度の、ボクシング・デーとしては寂し~い人出でした。ニュースで、何処の街もそうだったと放送していました。数年前からアメリカのブラック・フライデーの習慣が導入され、クリスマス前の値引きは既に有り難くなくなっていたし、この深刻な不況で昨年はブラック・フライデーでさえ振いませんでした。更に昨年は、ボクシング・デーの翌日も代休で公休日だった為、ボクシング・デーはあえて閉店して代休日に賭ける店舗も多かったようです。
そんなショボいボクシング・デーの商店街では、チャリティショップのほとんどは閉店していましたが、一軒だけ開いていたチャリティ屋で、魅力的なビンテージのドール服に出会いました。全く製造年代の違う現代のバービー人形が着て売られていましたが、値段は1ポンドだったので、ドール服目当てだけでも十分買う価値があると判断しました(…そのバービーは当然後でリペイントの餌食にw)。
昔の何処かのお母さんの手作り服で、正直縫製も構造も私並みに稚拙だし、あちこち解れて状態はかなりボロボロです。何度か洗濯されたのか、プリントもすっかり色褪せて白っ剥げていますが、このいかにもビンテージらしい花柄付きウォール・ストライプの布地の魅力だけは、未だ褪せていないと惚れました。
こんなコットン100%の薄手のビンテージの布自体にこそ、フリマやチャリティショップ等で出会えないかといつも願って探していますが、アンティーク・モールでさえとんと見掛けません。
服のフォルム的には、メキシコの民族衣装のブラウス「ウィピル(イピル)」っぽい構造になっています。身頃(と言うかヨーク)と裾フリルにはストライプを横方向に使い、プリントの魅力が生かされています。しかし良く見ると、布が足りなかったのか、裾のフリルは妙な所で切れて繋いであります。
解れは出来る限り縫い直しましたが、裾の飾りステッチの補修は見送っています。しかしそんなボロ服でも、ビンテージのシンディちゃんが着ると、古い物同士で結構様になって見えると思いました。
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