イギリスの典型的なパブ・メニューの一つに、「Hunter chicken ハンター・チキン」と言うのがあります。チキン・ソテーに、BBQソースとチーズを乗せて焼いた料理です。何処の店で頼んでも当たり外れが少ない為、時々注文します。と言うか、イギリスの肉ではチキンが一番美味しいと思っています。日本では鶏肉と言うとパサパサした、または逆に脂っこい一番安い肉と言う印象でしたが、例え高級ブランド鶏とかではなくとも、イギリスの鶏肉はプリプリして柔らかく概ね美味です。返ってイギリスの豚や牛は臭いが強い為、元来の肉好きやジビエ好きじゃない限り気になるかも知れません。
このハンター・チキン、家庭でも簡単に作れます。鶏モモ肉の水平に切れ目を入れて開き(この方が火が通り易い)、塩胡椒します。焼く直前に、軽く小麦粉に塗します。こうする事に寄って、肉汁を逃さずに焼く事が出来ます。植物油少々で、強火1~2分+蓋をして中火5~8分×両面焼きます。中まで火が通って焼き上がったら、片面にBBQソースを塗り、スライスまたは削ったチーズ(ここではイギリスで最も一般的なチェダー)を乗せます。このまま余熱でチーズを溶かしただけでも十分ですが、グリルで表面に軽く焦げ目が付く程度に焼くと尚良しです。
ナイフを入れると、肉汁がじゅわ~。ふっくら&ジューシーに焼き上がりました。パブでは、大抵付け合わせはチップスですが、ここでは茹で芋にしています。BBQソースはイギリスでは極一般的なソースで、ウースター・ソースを濃く&甘めにしたような、日本人には何処か懐かしくも馴染み易い味です。これに顆粒鰹出汁の素と醤油を加えると、お好み焼きや焼きそば用にソースとして使えるので、在英日本人の方は家に常備して置くと便利です。
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