クリスマスに、姉が麩を始め日本の食料を沢山送ってくれました。私はお麩が大好き。しかし大型中華マーケットの日本食材コーナーでさえ売られていない為(ジャパセンに行けば入手出来るのだろうが…、ロンドンが怖過ぎて行けないよ)、久々に麩を食べる喜びを噛み締めました。そして姉が送ってくれた麩の中に、頼んでいないのに特に好きな「仙台麩」または「油麩」が混ざっていて、テンションが一層上がりました。麩と言うのは地味~な存在で、味噌汁か煮物、酢の物等の添えられるのが一般的な仕事で、生麩以外は主役にはなると言う事はまずありません。しかしこの仙台麩は、主役になれる麩なのです。
その名の通り仙台周辺の宮城県の郷土食で、棒状の麩を油で揚げた物です。その為調理すると生麩のようなモチモチした食感が出て、更に油のコクが加わります。その結果食べ応えがあり、肉にも劣らぬ満足感があります。私の育った福島県でも普通に売られていて、普段から食べていた記憶はありますが(ただし母の調理なので美味しかった記憶はない)、仙台麩と言う名称ではなかった為、郷土食と言う認識はありませんでした。
これは、姉が帰省した際に買った訳ではなく、近所で購入したはずなので、東京のスーパーでも普通に買える訳です。パッケージには「ヴィーガン」「ハラール」 (※肉不使用であってもイスラム教徒にとって合法、お勧めと言う意味らしい) とも書かれ、販売促進に熱心な商品である事が伺えます。ムスリムの住民が多く、更に空前のヴィーガン・ブームのイギリスにも、是非輸出して貰いたい物です。
この商品は棒状ではなく予めスライスしてある為、更に使い易くなっています。パッケージに載っていたレシピ、肉の代わりにお麩を使った「お麩じゃが煮」と言うのにそそられます。
また、親子丼の鶏肉をお麩で代用した「お麩丼」も美味しそう。今回は、昼食にこのお麩丼を作ってみました。
レシピでは油麩と玉ネギと卵とトッピングの三つ葉だけでしたが、副菜のないこの丼一つだけの昼食なので、他の野菜や冷凍枝豆、カニカマもどっさり入れ、栄養のバランスを一応考慮しています。パッケージのレシピでは味付けにつゆの素を使用しているので、更にお手軽のようです。また、レシピでは卵を半熟状態にしますが、P太でも食べられる用に(西洋人は生卵が駄目)しっかり目に加熱しています。
二人分だと一回で一袋を一辺に使い切ってしまう為、有難~く頂きました。干物とは言え揚げ物なので、開封後は早めに使い切るのに越した事はありません。いつも日本から送られて来る食材は独り占めしたいのですが、P太もこのお麩丼が大好きなので、分け与えない訳には行きません(笑)。本当に、なんでこんな渋い和食まで好きなんだろ??
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