クリスマスの差し迫る頃、イギリスの家族へのプレゼントは既に大方準備していたものの、何かプラス・アルファを買おうと地元の街の中心部へ出掛けました。しかし、そこそこ良いと一応目当てにしていた物は、既に全て売り切れ。代わりに同じような物を…と思った時、全く見付からないのがイギリス。何故もっと早く買って置かなかったのかと聞かれれば、二週間前は日中最高気温でさえ2度の雪も積もった大寒波の日々が続き、その後一週間は気温は高まったけど暴風雨続きで、2週間位街へ出掛けられなかったからです。いくら健脚な私でも、凍った歩道や暴風雨の中を片道20分歩いて行く程の価値のある街ではない思いました。そしてそんな時に限って、目的だったクリスマス・プレゼントとは全く関係なく、非常に珍しくチャリティショップで収穫があったりするもんです。
この二枚のビンテージ・エプロンは、地元ホスピス系チャリティショップで買いました。どちらも状態が良好で、生地がいかにもビンテージらしさに溢れているプリントですが、値段は一枚1ポンドの安さでした。他にも刺繍のビンテージ・エプロンがありましたが、魅力がイマイチだったので見送りました。会計の老婦人は、支払い時に「あなた、これ何だか分かる?」と尋ねてきました。「若い人は、こう言うアイテムを知らないと思って」と付け加えましたが、実は若くないので知っています(笑)。値段が今時のチャリティ屋にしては安目だったのは、知らない人の多いマイナーなアイテムと見なされたからかも知れません。
どちらも胸当ての無い、英語で「waist apron」「 server apron」と呼ばれるハーフ・エプロンで、昔の誰かのお手製のようです。一枚目は、ウォールストライプ風の生地を生かし、柄の方向を変えてポケットの位置を工夫して組み合わせています。
エメラルド・グリーンのテープと、白黒のピコレースがアクセントになった、中々凝ったお洒落なデザインです。
ストライプの中には、マリメッコの「ヴィヒキルース」のようなバラの花が描かれています。
もう一枚はポケットすらなく、デザインは至ってシンプル。ウェストのギャザーもほとんど寄せられておらず、ほぼ四角に近い形です。
しかし、プリント生地の魅力だけで十分持つと思いました。
黒、朱赤、ピンク、グリーンと言う色の組み合わせがちょっと珍しく、サイコロの一の目のような四角が並んだだけの柄なのに、どうしてこんなに素敵に見えるのだろうと不思議に思う程です。
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