2022/10/12

王妃の眠るピーターバラ大聖堂 1

記録的なガソリンの高騰と物価高の為、本当にしばらく何処にも出掛けていませんでした。うちは普段から節約・節電を徹底したドケチ夫婦なんで、少しでも家計を切り詰めるとなると、本当にお出掛け位しかないんです()。ところで、P太は今も今後も基本的に自宅勤務だから、つまり我々夫婦はほぼ二十四時間一緒に家に居る訳です。ところがお出掛けがないと、夫婦揃って共に行動する事って、今はせいぜい御飯を食べる位しかない…()。二人共ソファに寝そべって、会話もせず、それぞれタブレットをダラダラと眺めている事もしょっちゅうです(嘆かわしい)。そこで、外出的には天候に恵まれていた今年の八月を、単に苺を食べ続けるだけで終わらせない為に、日帰りで良いから小旅行に出る事にしました。目的地は、今まで行った事のない大聖堂都市が、程良い観光気分が味わえて望ましいと思いました。ウースター、リッチフィールド、ピーターバラの三つの候補地を上げ、最も行き易い(運転し易い)場所をP太に選んで貰い、Peterborough ピーターバラに決定しました。

途中見知らぬ村に立ち寄って昼食を食べ、お昼過ぎにピーターバラに到着。既に大聖堂の見える中心部に近い駐車場に車を止め、何はともあれ真っ先に目指すのは大聖堂です。

南から大聖堂に近付いて行きました。古めかしい建物の裏に面した、雰囲気の良い石畳の小径を通って行きます。ピーターバラ大聖堂は元々はベネディクト派の修道院で、この建物は修道僧の寮と食堂部分だったそうです。


そして、大聖堂の南側の、修道院の回廊だった部分に出ました。


中央には井戸があります。

其処に面したこの建物は、19世紀には学校だったとか。看護師のEdith Cavell イーディス・キャヴェルが、ここで教生として在籍していたそうです。イーディス・キャヴェルとは、私にとっては初めて聞く名前でした。

南側からの中央塔の眺め。イギリスの大聖堂は、中央塔が一番高く建物の要である事が多いのですが、この大聖堂では意外と目立ちません。続いて、西の正面へ回ります。大聖堂や教会の正面ファサードは、西側と決まっています。

うーん、これは期待した通りの見応えあるファサード! 三つの巨大なアーチが特徴的で非常に珍しく、尚且つ装飾の均整がとれた美しい建築物です。しかし実は、このアーチは微妙に線対称ではないそうです。尖塔が多いのも印象的で、大聖堂らしい荘厳さは満点に見えました。

正面前の広場が充分な広さなのも、大聖堂の迫力を強調しています。この広さが建物の大きさに対して足りないと、大聖堂の印象が薄く見えてしまうのです。

更に真下から見上げて、大聖堂の大きさを実感します。

お天気も予報よりずっと良く、太陽の光の方角もほぼ理想的です。大聖堂の外観の見学や撮影には、午前中は不向きです。

アーチの中には、良く見るとプリミティブで不気味な彫像がいっぱい()

広場の南側には司教宮殿。一般の立ち入りは出来ないようです。

広場の西側の門を潜ると、街の中心部に出ます。

大聖堂の北側は、墓地になっているようです。

 いよいよ、大聖堂内部を見学します。

 

 

 

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