雨の日のフリマで、今まで見た事のない巨頭系の同じシリーズのファッション・ドールが、一つのストールで四体一緒に売られているのに出会いました。こちらで売られているヤンキ~・ドールにしては割と顔がマシな方かもと興味を持ち、その中から髪質の傷んでいない二体を、今回のリペイントの実験台として選びました。
中々商品名を突き止められませんでしたが、やっと「Hairdorables (hairとadorableを組み合わせた造語)ヘアドアブルズ」と言う事が判明。その名の通り髪のバリエーションや髪遊びがメインの、人形そのものや付属品が中身の見えない紙箱に入った、やはり「何が出るかは開けてのお楽しみ~」のサプライズ仕様(ガチャ式)人形だそうです。
更に調べてみて、この人形は世界中で結構出回っていて、日本でも既にカスタムしている人が何人か居ると分かりました。3,4年前に、日本ではタカラトミーが代理店となり販売していたからのようです。瞳の形や大きさ、位置を替えずとも、虹彩を描き直すだけでかなり可愛くなるようですし、元のボディも、少し大きなサイズのボディに交換するだけで、見違えるように変身する事が分かりました。
これが元の顔です。目頭が鼻側に食い込み過ぎている以外は、正直それ程気になりません。では顔の形成型そのものが結構良いのでは?と期待しましたが、元のプリントを落とすと、顔型自体は意外な程厳つくて、何だか醜くて怖いトロール人形に似ているな…と思いました。それもそのはずで、「JP」と言うトロールと同じメーカー製なのです。
顔は未だしも、ボディがふざけ過ぎで下品で耐えられませんでした。ほぼ2.5頭身で、ギャグ漫画のキャラにしか見えません。幾ら髪が売りの人形とは言え、頭に対して体が小さ過ぎる為、髪は地に付く長さだし。このドールなんて、バカみたいに元から両腕が曲がっていて、なんでこんなに威張ってるんだポーズです。下半身だけムッチリ目なのも、妙にえっち臭くてイヤ。私も、是非もう少し大きくてマトモなボディに替えるべきだと思いました。しかし首穴が非常に小さい為、多くのボディは首穴を切って広げないとフィットしないようです。
一応オリジナルのファンキー・ポップなイメージは残しつつ、髪色を生かしたリペイントにしようと心掛けました。テーマは原宿系。元の顔より返って派手に、ちょっとだけ大人っぽくもなったような気がします。
少なくとも、髪遊びがメインのお人形だけに、この前髪付きでツインアップになったピンクのメッシュの髪型は、文句無しに可愛いと思いました。髪を整えると、かなり綺麗な状態に戻りました。キャラクター名はKatと言うそうで(こんな人形までわざわざキャラ分けされていて御苦労なこった)、動物好きの女の子と言う設定です。
ネットで色々調べて、何とあのBoxy Girls ボクシー・ガールズのボディが、ヘアドアブルズの首穴の大きさに丁度合うと言う情報を得たので試してみました。
確かに、首穴の大きさはジャスト・サイスです。人形の首穴を切り広げるなんて荒業をする必要がなく、安堵しました。肌の色も、丁度ぴったりのようです。ボクシー・ガールズそのもののヘッドが付いていた時は、あんなに気持ち悪いバランスに見えたボディなのに、このヘアドアブルズのヘッドを付けると、なるほど数段良く見えます。
髪色髪型とアホみたいに明るい満面の笑みに合わせて、思い切りカラフル・ポップな衣装を着せようと思いました。
一応ミディ・ブライスのサイズの型紙を元に作ってみましたが、身頃が更に小さい為、思っていたより袖も長く大分大きく仕上がりました。襟開きもかなり小さく作ったはずなのに、既に肩が見えそうです。
頭にも、無意味に色々ゴチャゴチャ装飾を付けました。ビスケット型ポシェットは、リカちゃんからの使い回し。
ワンピースの裾の蛍光カラーのボンボン・テープは、吉祥寺ユザワヤでキッチュなポップさが一目で気に入って買った物ですが、やっと出番が来て嬉しい。
ヘアドアブルズには、「Hairmazing へアメージング」と言うもっとずっと頭身の高い、恐らく27cmサイズのフル可動式ボディのおねーさん人形も存在します。が、これがまた揃いも揃って酷いハスッパなファッション・センスでして…。ヘアドアブルズのボディを替えた方が、絶対マシに見えると確信しています。
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