2022/08/30

黒のエレガンス

 Sindy Play」シリーズのバレエ・スタジオを経営するバレリーナのシンディちゃんに、古風な女優風ドレスを着せてみたくなり、黒地の水玉の生地でシンプルな50年代風ドレスを作りました。

このシンディちゃんの髪型から、自ずとティファニーで朝ごはん的なイメージが湧いたのかも知れません。

モノトーンでまとめ、ベルベットのバッグのみアクセントとして赤を加えました。

大きな粒(人形にとっては)のパールのネックレスを着用すると、50sしさが一気に増すように思います。

型紙は、さくらんぼ柄のワンピースのを元に起こしています。襟開きを大きく取りたかったのでフレンチ・スリーブにしましたが(あと袖付けがないので作るのがラクw)、ちょっと襟開きが大き過ぎたようで、胸元がぶかぶか気味。恐らく、胸のダーツの調整が必要でした。

ウェストの白いリボンは取り外し出来、また結びの位置を変える事が出来ます。


やっぱりこのシンディの元のリップの色が気になり過ぎて、今回とうとう塗り直しました。除光液で落とした時、しっかり元の色に下白の混じっている事を確認し、つまり相当マットだった訳です。

やはりリップは、今も昔も人形にも自分用にも、シアーな方が良いなと思っています。リップの色を替えてみたところ、シンディの肌に透明感が増したように感じます。

ところでこのシンディのボディ、フル可動式にしては何だかポーズが取らせにくい…と思っていましたが、肘が90度すら曲がらないのです。わざわざ関節を付けておいて、何故こんな中途半端な仕様にしたのか??

更に、オリジナルのビンテージ・シンディは首が傾くのに、このシンディは回るのみで傾きません。デフォルトの顔のアングルが顎を突き出したような状態なので、特に気になります。ボディのフォルム自体は、顔にも似合ってバランス良く出来ているのにも関わらず、実はあちこち微妙に残念な可動式ボディです。

こう言うクラシックな服を見ると、黒って何てエレガントでお洒落な色なんだろうと思います。しかし残念ながら、世の中の黒を着ている人の多くは、面白みのない格好をしています。もっとも黒を好んで着る人の中には、実際にお洒落に全く興味がなく、無難で無個性で毎日同じような格好でも目立たないから、ついでに汚れも目立たないから()と考えている人も多いそうで、黒い服装が概ね退屈に見えるのも道理です。

 

 


0 件のコメント: