※顔のプリントを落としたのっぺらぼうの、または裸の人形の写真が登場します。苦手な方は御退室下さい。
この人形は、かつて(もしかしたら今も?)日本の百均屋でも売られていた事があるので、日本でもリペイント&カスタムに挑戦する人が多いとは予め知っていました。顔の造りが極めてシンプルな上に値段も値段だから、私のようなリぺ初心者にとっては最適のドールと言えます。
名称は、「ブリリアントドール」と言うらしいです(何がブリリアントなんだ…)。その中でも多分これは「カリーナ」と言う種類で、他にも同じ顔でもっと小さいサイズの「ミニョン」、また背の高い「ジョリードール」や「タイニードール」と言うのも存在したそうです。
カリーナはイギリスの1ポンド屋でも売られていましたが、何せ1ポンドは百円より高く、リぺの為にわざわざ買おうとは思いませんでした。しかし、今回はフリマで中古を20ペンスで手に入れられた為、リぺしてみる事にしました。
激安ながら髪型&髪色が数種類あってどれも可愛く、顔自体もシンプルながらそのままでも可愛くない事はなく、また顔の凹凸が鼻だけなので、いじり甲斐がありリぺする人が多いのも頷けます。瞳の下の白い点がナゾ。
この人形は、買った時からプラスティック製のボディが既に割れていました。ボディは元々貧相&粗末過ぎて交換するつもりだったので、とっとと捨てました。ピンク色の髪は可愛いのに薄汚れていた為、顔と一緒に水洗いし整えました。その際結構大量に毛が抜け落ちたものの、かなり見た目が良くなりました。
顔のプリントは、思った通り今までで最速で落とす事が出来ました。しかし、目や口、眉毛の跡がクッキリ残ってしまった…。その位置自体は悪くないので、この上にリぺするしかありません。更に、落とした際のインクが顔の素材に染み込んでしまったようで、何だか黒ずんでしまいました。こんなシンプルな作りな顔なのに、実は鼻だけは穴まであるのが意外。
リぺして、こんな顔になりました。元々丸顔&眼の位置の低い童顔で、僅かな鼻の突起以外には顔パーツの型押しも一切なく、極めてあっさり表現されている為、アニメ顔を目指すのには持って来いの顔の造りです。あんぐり状態の痕が残ったままだった口には、その上にオープンマウスを描き足しました。
しかしここまでは、この人形の色んな人のリぺ作品を見て来たから、やはり自分で出来るのはこの程度で、それ程劇的に変化するような面白い仕上がりにはならなかったなあ…と言うのが正直な感想です。
ところがボディを交換してみると、俄然創作意欲が湧いて来ました。このボディは、実はマドレーヌちゃんのです。その前に一応フリマで色々安いドールのボディをしばらく探しましたが、幼児体型で肌色の合う人形が、イギリスでは見当たりませんでした。もし日本であれば、迷わずセリアで売っている、あの100円可動式素体を利用した事でしょう。最後の苦肉の策として、マドレーヌちゃんを引っ張り出して来て(うちには今中古が三体居ます)、ごめんよ~と思いつつ、首を抜いて交換して見ると、肌の色、首穴の大きさ、首の太さ、全体のバランス共に違和感無し。随分急に成長しましたが(笑)、このボディの大きさなら、服を作るのもそう大変ではありません。
夢カワな髪色と髪型に合わせて、花いっぱいの雰囲気のアウトフィットを作りたいと思いました。
少しコミカルなタッチのバラ柄のワンピースが、期待した通り似合ってくれています。
このマドレーヌちゃんのボディは、肘も膝も曲がりませんが、両腕の元から微妙に折れ曲がった形の肘がポイントで、結構ポージングのバリエーションが出せると思いました。
スタンドを使用すれば、子供らしい元気いっぱいなポーズをさせるのには十分だと実感。
足が大き目なので、靴の種類やポーズに寄っては、スタンド無しで自立出来ます。
マドレーヌのボディは、日本の多くのファッション・ドールと違い、腕が長くて手の平の大き目なのが、まるでおさるみたいで気になっていました。大人体型のドールの場合は腕が短いとお洒落に見えませんが、逆に幼児ドールは腕の短めの方が可愛いと思うので…。しかし写真で見る限り、意外に目立たないと思います。
確かに、リペイントには最適な素材です。ぴったりなボディも見付かった事だし、もしブリリアントドール(の中古)にまた出会えたら、再びリぺ&カスタムに挑戦してみるかも知れません。
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