「百日紅」と書き、「さるすべり」と呼びます。その名の通り、否応なしに目を奪われる、鮮やかな濃いピンク色の花が長期間咲き続ける、日本の盛夏を象徴する樹花です。耐寒性がイギリスではギリギリだそうで、こちらでは未だ見た事がありません。読みは、幹の樹皮が非常に滑らかで、木登りの得意なはずの猿でさえ滑りそうだから。
私が育った家の庭に百日紅の大木があり、木登り上手なはずの友達が一度その木から滑り落ちたので、「猿滑り」と言うのは本当だな…と妙に納得した物です(笑)。
この花柄生地は、春頃チャリティショップで手に入れた端布パック(物凄くお役立ちで本当に買って良かった♡)の中の一枚で、晒のように目の粗めの薄手の生地です。プリントがピンク系の花と言うだけで、全く百日紅モチーフではありませんが、百日紅が咲く頃のお出掛けをイメージして、リカちゃん用に浴衣を縫ってみました。
モデルは、リカちゃんキャッスル2013年シンボル・リカちゃん。和装をさせるのは、バラ柄の振袖に続いて二回目です。私の持っているリカちゃんの中では、写真写りが最も良いべっぴんさんの一人です。
しかし、ドール収納ケースに寝かせて保管していたら、ボリュームあり過ぎの髪が崩れて来ました。それでディスプレイ・ケースに立たせていましたが、当たり前だけど崩れは崩れたまま。一度、ちゃんと気合入れて整え直さないと駄目ですね~。ボリューミー&カーリーな髪型のドールって、どう保管するのが適切なのでしょう??
帯は、雛祭りの着物からの使い回しです。手持ちの帯を幾つか合わせてみて、最終的に同系色で纏めるのが一番しっくり来ました。
ヘッドドレスはどうしよう、何か必要だろうかと考え、オーガンジー・リボンの花で、まずカチューシャ式等の三種類を作ってみました。しかし髪型そのものが十分華やかな為、ゴージャス過ぎるタイプの髪飾りは浴衣にそぐわず、結局ワンポイントだけとなりました。
バッグは、会津木綿の縞にレザーのハンドル。
浴衣でも、祭りではなく夏のお出掛け用と考えた時、人形ながら着付けが難しいと思いました。身丈は心持ち短めにしましたが、カジュアルに偏ってもフォーマルに偏っても納得できず、これでも着物素人なりに色々考えました。
0 件のコメント:
コメントを投稿