2022/08/11

オールド・プラスティックのボタン二種

 

毎週末行っているフリーマーケットで、古い手芸用品を中心に売っているストールに出会いました。フリマでは良く有る事で、故人の家族の所有品を処分しているようでした。その手芸用品は生憎ニット関係が多く、布類はありませんでしたが、古いボタンを同種毎に台紙に留め付けて安く売っていました。概ね現代の物と変わらないプラスティック製ボタンばかりでしたが、中にはかなり年季の入ったボタンもあり、二種類で50ペンスで買いました。


その内の一種類はこれ、鼈甲色に変色したプラスティック製のブローチです。検査剤を持っていないので確かではありませんが、恐らくアップルジュース色に育ったベイクライトではないかと思っています。彫り模様は多分手作業。直径3cm位の、大き目のボタンです。

もう一種類も同様に、かなり変色している樹脂製なので、最初はベイクライトではと思いました。

が、良く確認すると、べこべこな薄さです。丁度金属の土台を薄い樹脂が包むような仕様で、多分セルロイド製ではないかと思います。どちらのボタンも、素材と仕様と意匠共に現代の製品にはない、年月を経た物だけが持つ味わいがあり、まるで服飾史の一遍が垣間見えるようです。

 

 

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