ここ数年イギリスから母へ送るプレゼントは、出来るだけ食べ物、すなわち消え物にしています。基本的に母はどんなプレゼントも喜ぶ人で、物欲も強く、贈り物を選ぶのには余り困りませんでした。服や帽子やバッグ、スカーフ、アクセサリー類は特に好きで、事実そう言うアイテムはイギリスでも比較的選び易く&送り易い為、今まで何度贈ったか知れません。しかし、母は既にそれらを、姉から贈られた物も含めて山のように持っている訳で、これ以上物を増やさせる事に、私は返って罪悪感を持っていました。母は元々整理整頓が全く出来ない人で、持ち物の管理状態はすこぶる悪く、勿論贈り物を全て使いこなしている処かきちんと保管している訳がなく、更に記憶力も悪く(注:高齢のせいだけではなく)、誰から何を貰ったかなんてほとんど憶えていません。私が昔贈った結構高価だったネックレスを「これ、気に入ったなら上げようか?安物だけど」などと自分に見せる日にゃあ、もう母に贈り物をする必要はないんじゃないかと思っていました。実際に大の甘党の父には、ずっと前から毎回ベルギー・チョコを贈っていますし、伯母はこれ以上物を増やしたくないので、姉夫婦には自ら消え物を送ってくれと頼んでいるそうです。しかし消え物と言っても、イギリスで日本人の口に合う食べ物は余りなく、更に暑い季節には、英国の定番菓子のチョコやファッジは溶けるので発送出来ません。必然的にビスケット系に片寄りますが、重量は半端ない為、実は布類やアクセサリーより返って送料は掛かるのが厄介です。結局今回は缶入りのショートブレッドを送りましたが、その直前にフリマで母の大好きな帆船モチーフのブローチを見付け、これ位なら罪にならないかもと同封しました。
白銀色の台座に、小さな無色透明のみのラインストーンがびっしり嵌め込まれた、夏のマリン・スタイルにも相応しい雰囲気の爽やかなブローチです。帆を張るマストやロープをツイストで表現している所も少しだけ凝っていて、全体的にキラキラ輝くのを増しています。
母の物をこれ以上増やしていはいけないと思う反面、あと一体何回母に贈り物が出来るのだろうかと考えると、少しでも喜ぶ物を贈りたいと思う気持ちもまた捨て切れません。
2 件のコメント:
あー、この気持ち、とってもよくわかります。
ひとときでも喜んでもらえるなら、お互いうれしいですよね。
はっちさん、こんにちは!
コメント有難うございます♡
新しいブログのコメント機能を分かっていなくて、
長い間気付かなくて本当に御免なさい💦💦
贈り物って、難しいですね~。
良く知った仲でも、この歳になっても、
中々スマートに出来ないなあとジレンマがあります。
コメントを投稿