私がドールのリペイントへの好奇心が止まないように、今ハンガリーの友達は木工芸のフォークアート熱が止まらないそうです。いや、私のとは次元が違い過ぎて、一緒にしては失礼か(笑)。彼女はトールペイントや木彫、焼き鏝ペンのワークショップに通っていましたが、それらもこの夏で全て終了してしまい、次なる伝統工芸の素材を探しています。イギリスのフリマなら、リフォームに最適そうな家具や木製品を幾らでも安く見掛けますが、生憎ハンガリーのフリマは業者が多いらしく、それらは概ね高くて買えないそうです。そこでせめてもの参考にと、今まで私が集めたトールペイント製品の写真を、彼女に少しずつ送っています。
このポーランドのチェストのミニチュア三つは、既にブログで一度ご紹介した事のある物ですが、友達に送る為に再び撮影しました。
今調べた所、これらは「Skrzynka Krakowska」と呼ばれ、「クラクフの箱」と言う意味で、ポーランドの古都クラクフ特産の工芸品のようです。勿論一つ一つ手作業で、全てハンドペイントで出来ています。
こちらは、クラクフの織物会館内の土産物屋兼工芸品店で買いました。安い買い物のではありませんでしたが、ここで見逃しては絶対に後悔すると確信した程惹かれました。鮮やかなロイヤル・ブルーの地色(三春駒や三春張り子の青に共通する)が、中&東欧のトールペイントとしても独特で、鍵付きなのも素敵です。
因みに、これが同じ工芸品店で売られていた、ミニチュアの元となったチェストです。
一番大きな緑色のは、イギリスのフリマで確か1ポンドで手に入れた物。そんな値段で良いんかいと内心戸惑った覚えがあります。一つ一つの模様は単純で、匠の技の手慣れたストロークも特に必要ありませんが、そんな模様が根気よく描かれ綺麗に整列すると、また色合いの絶妙さで、こんなに魅力的になると教えてくれます。
一番小さな古い物は、ハンガリーのブダペストのアンティーク屋で買いました。三つの中でこれを最初に手に入れましたが、上記のクラクフのを買った時に、これも実はポーランド製だったのだと気付きました。塗装も剥げていて状態はボロボロですが、パステル・カラーが良い具合にくすんで、何とも言えない愛らしさがあります。
買ってから何年も経った今見てもやはり凄く可愛く、今後も見掛けたら、きっと買わずには居られない事でしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿