以前P太がアーディングリーのアンティーク・フェアで、1950年代のチェコスロヴァキア製のキツネの陶器製フィギュリンを買いました。「Royal Dux」と言うブランドで、まるでトンパ文字のような流線的に処理された、凄く独特な洗練されたデザインです。もしこのシリーズの他の動物に出会えたら、友達へのプレゼントにするのに良いかもと考えていました。そう思っていた矢先、同シリーズのキリンで出会う事が出来ました。バックスタンプは無いものの(多分元はラベルが貼られていた)、すぐに同じシリーズだと分かりました。
正直キリンと言うのは余り馴染みのない動物で、キリンのフィギュリンは珍しいかも知れません。実物は首と脚がもっと長~い位のバランスだから、フィギュリンとしては形成しにくいのだと思います(縫いぐるみなら時々ある)。
しかしこのシリーズでは、猫とかウサギとか普段なら一番可愛いはずの動物の筆頭が、イマイチ可愛く表現されておらず、その中でキツネとこのキリンは造形が優秀です。
兎に角細長く、ひょろんと出来ています。それでも安定良く自立するのは、正面から見ると脚が二本ずつ合体しているからです。
顔自体は、実は不愛想な目付きで余り可愛くありません。
このシリーズを自分でコレクションするのではなく、元々友達に上げたいと考えていたのは、例えコレクションしても、前出のように動物に寄っては可愛くない物もあり、また縮尺率が実物のサイズに反してバラバラなので、集めても纏まりが悪く見えるからです。可愛く作られている動物だけを、単独で飾った方が映えるように思います。